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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』自由配置の例・3

 
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 前回に続き、自由布陣プレイのための配置サンプル
をさらにご紹介します。

 今回は「極端に攻撃的な配置」2つです。

 
 

■例7・一挙突入狙いの長距離砲シフト

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 極端な攻撃意図の配置例です。
 [Spr]・[Dri]といった、長い距離を一気に進むことができるコマを駆使し
て、素早く敵陣深くを突いていくことを狙っています。
 そのため[Spr]、[Dri]共に、めいっぱいの3個ずつをスターティングメン
バーに配しています。

 [Spr]コマは3個ともペナルティエリア幅の内に置いているので、前方進路
に相手選手コマが無ければ、すぐにもボールを持たせて突入~エリア内シュート
を狙うことができます。
 攻撃力としては、ボールを持たなければ長距離移動できない[Dri]に対して
常に大きく上下動できる[Spr]をより重視すべきですが、各[Spr]コマの前後進路
にかすめるように[Dri]を置いてボール受け渡しをスムーズにし、いざという時
[Dri]も威力を発揮しやすいよう配置しています。
 またこれら[Spr]・[Dri]に、[Bal]がその左右移動でボール受け渡しを仲立ち
します。これらの動きが噛み合って、うまくボールが巡る形を作れたら、
相手にはかなりの脅威となることでしょう。

 こうした攻撃力を充分に発揮するには、[Spr]、[Dri]各コマはいずれも、
最終ラインでの守備の役割からは自由でいた方が好都合です。
 試合開始から早いうちの先制パンチが狙いの布陣なので、このような配置を
使うにはとにかく序盤に攻撃を急ぐべきです。
 先取点を得られれば、その先の展開では守備に人数をかけつつ[Spr]などの
カウンター狙いに切り替える等しても良いわけですから。

 
 
 

■例8・力ずくでグリグリ押し込みたい

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 最後も、攻撃性を極端に打ち出した配置例です。
 こちらは、4枚[Fig]コマすべてをフォワードとして攻撃陣に突っ込み、
これらの能力で 相手の守備意図などお構いなしに敵陣深くへ進入していこう
という、力押しを狙った布陣です。

 試合開始とともに、とにかく[Fig]各コマを前進させていきましょう。
 前方には一歩ずつしか動けない[Fig]でも、競り合い能力で相手選手コマを
踏み台にすれば、より多く進むこともできます。そして、相手は[Fig]コマで
でもなければ、この進行を止めることはできません。
 このやり方を見て、相手はディフェンスラインを高く上げてオフサイドに
かける守備対応をしてくるかもしれません。そんな場合も、落ち着いて最終
ラインを成す相手選手コマに[Fig]を寄り添わせていけば、機を見た競り合い
でディフェンスラインの裏に抜け出したり、ラインの統率を崩したりする
ことができるはずです。

 
 一方、このように攻撃面でパワーが増している分、当然、守備陣に[Fig]コマ
を置くことができません。これは守備の堅固さにおいて意外なほど影響が大
なので、巧く守ることに工夫や機転が必要になってきます。

 図では、自陣の中央を守るディフェンダーとして[Pas]を起用しています。
これは、一歩ずつながら全方位に対応できる堅実さを買っての選択です。
実際に守る上では、後方の[GK]、前方の[Bal]との連携に常に目を光らせて
いる必要があるでしょう。
 時には、妥協して[Fig]を後方に下げて守備対応しなければならない場面も
あるでしょう。そんな時 後方に下がりやすいのも[Fig]コマの長所です。

 サイドバックの位置には、あくまで一例として、カバー範囲の広い[Mov]と
カウンターを伺う[Spr]を左右に置いています。これらコマ選択や位置関係に
は、図で示した形以外にいろいろなパターンが考えられるでしょう。

 また、交替要員に[Spr]・[Dri]という「足の長い」コマが2つずつ控えて
いるので、タイミング良く交替投入すれば、カウンター攻撃を繰り出しながら
効果的に布陣の意図そのものを転換していくことも可能です。
 極端シフトとはいえ、柔軟に戦うこともできる布陣といえるでしょう。

 
 
 
 ――以上、考え方をより極端にした場合の新たな選手配置例を4つほど
ご紹介しました。

 これらのように攻撃/守備どちらかに特化した布陣で試合をスタートしても、
実際にどう試合を戦っていくかは、それを使う人の考え方によって千差万別
です。
 超攻撃的シフトでスタートして早々に1点をもぎとったとして、そこから
またさらに攻め続けるのか。はたまた一転、選手たちを一気に後方に下げて
守りを固め、逃げ切りを図るのか。
 逆に守備的布陣でいても、相手が簡単に守備網にかかってくれる様ならば、
カウンターの機会も増え、むしろたくさんの攻撃チャンスを得られる、という
こともあるでしょう。
 相手もあってのことですし、当初プランと展開が異なってきたなら、状況に
合わせて柔軟な対応が勝つためには求められるでしょうし、それがサッカーの
面白いところでもあります。

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』自由配置の例・2

 
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 進行中の対局リプレイも後半30分。
 ここで最後に挟むインターバルとして、自由布陣プレイのための配置サンプル
をさらにご紹介しましょう。

 今回ご紹介するのは、より極端な戦い方を志向した選手配置です。
 「極端に守備的な配置」
 「極端に攻撃的な配置」
 ……と2回に分けて、それぞれ2つずつ例示します。

 ということで、今回のサンプルは「極端に守備的な配置」2つです。

 前回の配置サンプルはこちらに。

 
 

■例5・ペナルティエリアを選手で埋め尽くそう

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 極端な守備的姿勢を企図した配置例です。
 選手の大半を自陣ペナルティエリア内に並べ、ゴール前を固めることで、
相手の効果的な攻撃 ~ とりわけペナルティエリア内からのシュート ~ を
阻みます。

 「ゴール前を固める」といっても、選手数の都合上、ペナルティエリア内の
全てのマス目を選手で埋め尽くすことはできません。それに、選手が隙間なく
ギュウギュウにひしめいていたら、相手の[Fig]コマが接近すればいとも簡単に
ズタズタにされてしまうでしょう。
 そのため、各選手コマは互いに直接隣り合わないようにしつつペナルティ
エリア際に並んで守るという、図のような形になっています。

 守備陣全体でのペナルティエリア内外のサポート能力を高めるために、基本
的な選手構成から[Pas]をサブに下げて代わりに[Mov]を2枚にしています。

 また これでも、相手[Fig]コマが脅威であることには違いありません。
 [Fig]コマがペナルティエリア外に控えているのは まさにその対策で、相手
[Fig]が突破を狙って近づいてきた時には、これら[Fig]コマの競り合い能力に
よって早めに相手コマを遠ざけるようにしましょう。
 中央前方の[Fig]コマは、唯一のカウンター要員として前線に出していくべく
この位置に置かれていますが、状況によっては他の[Fig]を助けて守備に回る
こともあるでしょう。そうすると反撃を狙う力が大きく減退してしまいそう
ですが、ペナルティエリア内からでも[Spr]コマの前方に進路を確保しておく
ことで、相手にプレッシャーを与え続けることができます。

 
 

■例6・ペナルティエリアに相手選手を断固として入れまいぞ

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 これも、守備的に極端な配置例です。
 例5と同じように、自陣ペナルティエリアに相手を寄せつけないことを狙った
ものなのですが、こちらはペナルティエリアの中を固めるのではなく、エリアに
達するその手前で相手を防いでしまおうという意図があります。

 ペナルティエリアの前に選手コマ7つで横一列のラインを敷いて、一枚の
強固な壁とします。そして防衛ラインの前方に[Bal]コマ2つを置くことで、
その横移動能力を活用して防衛ラインの隙間をケアする形です。2つの[Bal]は、
互いの横移動を邪魔せずカバーし合えるように、縦位置をずらして配置します。

 「相手を防衛ラインの向こう側には行かせない」という考え方を基本として、
防衛ラインの壁と[Bal]とをうまく連携させ、攻撃を狙ってくる相手選手コマを
「壁」の手前で阻止していきましょう。
 この「壁」がうまく機能している間は 相手コマはペナルティエリアにボール
を持ちこんで来ることは無いので、つまり危険なシュートを受ける危険を排除
できます。

 相手の[Mov]や[Fig]の競り合い能力で「壁」ラインを突破されても、ボールを
持っていない分には気にすることはありません。
 後で突破した選手に相手がパスしようとしても、それは悉くオフサイドです。
 慌てずラインの維持に努めましょう。(ラインに穴を開けられたら、その補修
を最優先すべきです)

 怖いのは、ボールを持って「壁」ラインの隙間を突破しよう狙ってくる相手の
[Spr]コマです。最大3個の[Spr]コマにどう対処するかが考えどころになるで
しょう。

 
 
 「壁」ラインを形成する選手構成には、ボールを持っていない時の移動能力に
弱さがある[Dri]と、逆に移動の大きさが守備ラインに穴を作ってしまう原因に
なるかもしれない[Mov]とをスターティングメンバーからあきらめて、代わって
[Fig]、[Pas]を投入しています。
 一歩ずつながら全ての方向に移動できる[Fig]、[Pas]の特性が、「壁」ライン
の穴を絶えず埋めていく役割に適しているという考えからです。

 サブに回した[Dri]と[Mov]は、わずかな好機で攻勢に出る時に、交替投入で
活かす方向で考えましょう。

 図の前線右サイドに置いている[Spr]は、唯一攻撃機を窺うための選手です。
相手布陣の間隙を突くことが狙いなので、相手の配置について何か予測ができる
なら、隙ができそうな位置に合わせて初期位置を決めるといいでしょう。

 
 
 
 ――ここまで、「極端に守備的な配置」2例をご紹介しました。
次回は続きまして、「極端に攻撃的な配置」を取り上げます。

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』自由配置の例

 
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 進行中の対局リプレイが後半15分まで進行しているということで、ここでまた
ちょっと小休止を入れましょう。
 今回は、以前に紹介しました自由布陣プレイのための選手配置例を、サンプル
としていくつか取り上げてみます。
 布陣のメリット、デメリット合わせて紹介しますので、考え方の参考にしつつ
狙っていきたい戦い方にマッチした配置をぜひ作り出していってください。

 
 

■例1・基本ゲームの配置に近づけるための布陣

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 自由布陣プレイでも敢えて基本ゲームの初期配置に近づけた形で戦いたい、
という場合、考えられる初期配置はだいたいこのような形になるでしょうか。

 [GK]及びバックラインを成す[Fig]×2と[Spr]×2、それと[Bal]、[Pas]は
基本ゲームでも自陣側の初期配置なので、そのままの位置を再現して置くことが
できます。

 残る[Dri]×2、[Fig]、[Mov]は、基本ゲームでの初期配置が敵陣側なので
試合を開始してから前方へ動かしていく必要がありますが、[Fig]以外のコマは
いずれも1~2移動で基本ゲーム初期位置まで進出することができます。

 [Fig]をセンターサークル正面に置いているのは、相手キックオフ時に初手で
いきなり[Spr]によるペナルティエリア進入~サイコロシュートの攻撃を受ける
対局リプレイで試合開始時に《青》チームが行った攻撃です)のを防ぐため
の措置です。

 基本ゲーム初期配置に近いだけに、攻守にバランスのいい戦いができるで
しょう。ただし、独特の極端な配置で一発を狙ってくるような配置には、
時に脆さを見せてしまうこともあるかも知れません。

 
 

■例2・カウンター重視の前がかり3バック

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 模様を描くように左右対称に配された、一気に前に出て行くパワー重視の
初期配置です。
 基本ゲームでは[Pas]コマがスターティングメンバーに入っているところ、
それを[Fig]コマに代えています。

 最終ラインは、中央の[Bal]に古風ながらスイーパー的役割を課して その
左右に[Fig]を置く3バック。これを、全体的にやや高めの位置を取らせます。
 危険があればすぐにバックライン全体で一歩後方に下がることも可能。
 また[Mov]さえ移動させれば、バックラインをさらに前へ一歩進めることも
できます。

 他の選手コマたちは、積極的に相手陣内に入っていくよう最前方の列に並べ
られているわけですが、その並びには、試合開始から少ない手数で相手ゴールに
迫って行きたい意図が込められています。
 両側の[Dri]×2、中央寄りの[Spr]×2と、長い距離を動ける4つのコマが
相手ペナルティエリアを指向。試合が始まって もしこれらの突入路がどれか
開いていたら、ボールを預けて一気に狙っていけるでしょう。
 相手ボールでの試合開始でも、キックオフする相手コマを初手から積極的に
追って奪いに行ける態勢になっています。

 そして、前方に密集気味の選手コマたちが相手[Fig]コマの競り合いに利用
されにくいよう、コマの隣接配置は少なめです。

 [Dri]コマ、[Spr]コマの前への進路が、予想される相手の配置によって遮ら
れると思えたら、それらの初期位置をこまかく調整すると良いでしょう。

 守備面では、バックラインの両サイドをやや広めに開けており、[Spr]コマ
等によるそれらの監視もできない形なので、これらの場所を相手にうまく
使われないよう気をつける必要があるでしょう。

 
 

■例3・極限の守備ラインの高さ オフサイドを利用して守る

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 ディフェンスラインをめいっぱい高い位置に置いて、オフサイドを積極的に
利用した守備をしようという意図の初期配置です。
 守備陣を後方に下げる必要が出た際にも、「ディフェンスライン上下」の
移動ですぐに戻ることができます。

 中盤~前線に向かわせるための選手コマもすぐ一列前にいるので、最終ライン
の選手コマ数を増減させたり、コマ種の構成を変化させることもすぐにできる、
便利な布陣でもあります。

 活かし方としては、試合中の[Bal]コマを、どのあたりに定位置を定めて
使うかが重要です。
 ディフェンスラインに近い高さに置いて、突破をされないよう守備ラインの
穴に蓋をする役目を課すか、あるいは前方に出して、高い位置で危険の芽を摘む
役割を担わせるか。
 相手の出方も考え合わせつつ、堅固な守備を作りましょう。

 相手[Spr]による「開幕キックオフからのペナルティエリア進入~シュート」
という攻撃が想定される場合については、[GK]を定位置より一歩前に出すことで
差し当たりの対応策としています。

 この布陣で序盤に注意すべきは、試合開始時点で選手コマ間での隣接が多い
ことです。これを相手[Fig]の競り合い能力などにうまく利用されないよう、
試合が始まったらうまく移動させて、危険な場所で隣接している選手間の位置を
離すようにすると良いでしょう。

 
 

■例4・長いパスを効果的に使うことを狙う布陣

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 [Pas]コマ×2を後方に置いて、そのパスを活かすことを狙った布陣です。
 相手の守備圧力が弱い場所で[Pas]に安全にボールを持たせ、その「必ず
通るパス」を最大限に使った攻撃をしていこうと意図しています。
 必然、カウンターの色が濃くなる形といえるでしょう。

 相手コマが[Pas]に隣接して監視下に置かれると狙いが成立しなくなって
しまうので、[Pas]の傍には[Fig]などを配置して、相手コマを近づけないよう
支援してあげましょう。

 2つめの[Pas]コマが入って守備的な位置に置かれるので、代わりに[Bal]が
スターティングメンバーから外れています。
 [Bal]が居ないことで守備面に不安があるようなら、[Mov]や[Dri]に代えて
フィールドに入れておくのも一つの手かもしれません。

 
 攻撃の起点は後方の[Pas]だ、と初めから決定したスタイルなので、前方に
出る選手コマたちのするべき仕事は、

  ●まずボールを奪って確実に[Pas]に戻すこと

  ●[Pas]がボールを持ったら、短い手数でシュートを狙える位置に移ること

 ……となります。

 ボールを奪いに行くには、味方選手と距離が近い状態で相手コマに仕掛けて
いくのが有効ですが(奪ったボールを味方と受け渡しできるので)、そうすると
自ずと密集が生まれやすくなります。

 対して[Pas]のパスで攻撃に行く際には、パスは必ず受けられるわけなので、
とにかく効果的なシュートを撃てる位置(簡潔にいえば相手ペナルティエリア
内)に、ただちに移動することが肝心です。
 こうした「集合と散開」が大事だということになりますが、これこそ、
現実のサッカーでも動きの重要な基本要素と言われていること。実際の競技での
教訓を行かすことができます。

 
 
 
 ――以上、今回 取り上げた4例は、比較的オーソドックスに、サッカーを
やろうという意図で作られた布陣です。
 次回は対局リプレイが後半30分になるあたりで、今度はゲームとしてより
極端な攻略を狙った布陣サンプルを紹介したいと思います。
 またどうぞよろしくお願いします。

 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』自由布陣プレイ

 
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 進行中の対局リプレイが前半15分をむかえたところですが、
ここでちょっと小休止して、ゲームの拡張ルールについてのお話を。

 自由な選手配置でゲームを始めるためのルールをご紹介します。

 

■実際のサッカーは自由なもの

 ゲーム開始時の各コマの位置は、あらかじめ定められてボードに印刷されて
います。
 これは、「手早くゲームを始められるように」、また「サッカー/フットボールという
競技にあまり詳しくない方がプレイしても、攻撃・守備どちらも行いやすいように」
……ということからのルールです。

 
 一方、実際のサッカーでは、選手の位置取りや役割分担は(ゴールキーパーを
除いたフィールドプレーヤーについては)自由なものです。
 守備に優れた選手ばかり10人を自陣ゴール前に並べて守りを固めても良し、
守備の考えを捨てて攻撃力のみに特化した10人で挑んでも良し、です。
 どのような特徴の選手を、どのように位置取りさせて攻撃/守備のバランスを
取るのか、どのように相手の守備を崩して得点を狙い、またどのように相手の
攻撃を防ぐのか……。

 「4-4-2」「4-2-3-1」「3-4-2-1」等といった数字で表した選手の並び=フォー
メーションはしばしば耳にされると思います。これはフィールドプレーヤー10人
の配置を「後列→前列」へと順に横並びになる人数で簡易的に表現していますが、
これもそうした戦術意図の一端を、整理して示したものです。

 こうしたことに工夫を積み上げ、自分の思い描くプレーを実現できるチーム編成
を考えることは、熱心なサッカーファンの方ならば大きな楽しみとするところで
しょう。

 
 

■自由な配置でゲームするには?

 そうした自由な布陣を用いて『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』を
プレイすることは、さほど難しくはありません。

 

1.試合する2人がお互い同意した上で、事前にチームの選手配置を決めておく
2.決めた選手配置を同時に公開して、選手をそのとおりにボード上に配置
3.通常のとおり、キックオフする側が選手コマ1つを選んでボールキープ
  状態にして、センターサークル中央マスに置いた状態から試合開始

 
――といった形で遊んでいただければ良いでしょう。配置を同時に見せ合うのは、
「相手の配置を見て、それに合わせて選手の位置をずらして……」
といったことを防ぐためです。

 
 ただし。
 試合する両者がゲームボード全面を使って自由な選手配置を決めたとしても、
同じマス位置に互いの選手がバッティングしてしまう可能性が高く、それでは
ゲームになりません。
 そこで、選手を配置できるゲームボード上の範囲を、下のように制限します。

 

 ●選手配置できるのは「自陣」の範囲内のみ
  「自陣」= ハーフウェイライン(センターライン)手前までの範囲
 ●センターサークル内側のマスを除く(キックオフの都合上)

 
 実際のサッカーも、試合開始の時 選手は「キックオフされるまでハーフウェイ
ライン手前にいなければならない」と決められており、より現実に沿ったルールと
なります。

 
 

■選手配置記録シート

 試合前にチーム選手配置を決めるには、記録用紙を用意してそこに記入すると
良いでしょう。

 そのために専用の『選手配置記録シート』を用意しました。
 印刷・コピーしてご利用ください。

 

選手配置記録シート > [PDF]


 
 

◆選手配置記録シートの使いかた

 シートはゲームフィールドの半分を表しています。
 これを自陣側として、スターティングメンバー11選手、サブ6選手を
選抜・配置してください。
 選手を配置するマスにはそれぞれ、そこに置く選手コマの略称
([Dri]、[Spr]など)を記入します。

 ※[GK]コマは必ずスターティングメンバーとして配置してください。

 ファイル 42-2.jpg

 暗くなっているマスは配置できない所です。配置は白く空いた範囲の
マスに行えます。

 シート右側には、基本の選手構成(17選手)が一覧になっています。
 ここにチェックをつけて、配置選手の人数や構成に誤りがないかを確認
しながら布陣を考えていくと良いでしょう。

 ファイル 42-3.jpg

 
 試合開始後には敵陣側に位置取らせておきたい攻撃的な選手は、
ハーフウェイラインぎりぎりの場所など前方に進出しやすい配置にしておいて、
試合開始後に逐次移動させるようにしましょう。

ファイル 42-4.jpg

 多くのコマを前方に進めるには手数がかかることでしょうけれども、
配置の意図がうまくかみ合えば、固定配置でのゲームより早く 決定的な攻撃
の形が生まれることも。

 
 

■さらにさらに「本当に本当の」自由配置をするには??

 ……と、自由な選手配置について語った本稿ですが、ここまでの内容は、
「選手の種類&数」の構成そのものは基本パッケージに収められたままを
想定していました。
([GK] 1、[Fig] 4、[Spr] 3、[Bal] 2、[Pas] 2、[Dri] 3、[Mov] 2
 ……が2チーム分)

 この範囲内で自由配置を楽しむ分には、それほど手間でもなく、
試合する両者の公平も保たれる……というのがその理由なのですが。

 しかし。

 基本パッケージのままの選手構成では、
たとえば「[GK]+[Spr]10人で挑む!」といったような極端なものも含む、
本当の意味での「自由なチーム編成・戦術の実現」ができない!
……と、不満に思われることがあるかもしれません。

 
 こうした、真に自分だけのチーム構成を実現するには?

 そのために必要になるのは、まず選手コマに貼り付けるシールです。
 じゅうぶんな選手コマ用シールがあれば、基本パッケージの選手コマに貼り付け
直して、欲しい選手コマだけを得ることができるでしょう。

 
ファイル 42-5.jpg
 ※シールをいろいろ貼り替えれば、こんなチーム編成も実現可能に!

 
 そこで近々、これを含めた追加拡張ルールをまとめて紹介する「拡張セット」を
少量作成して、そこに予備の選手シールも同梱して頒布しようかと検討しています。
 これは詳細が決定し次第ここで発表しますので、よろしくお願いします。

 
 コマへのシールの貼り付け直しが面倒/破損が怖い……といった場合には、
これはちょっとコストを要することになってしまいますが、コマ用の木製チップを
新たに購入してしまう方法もあります。

 
 
 下記のサイトで販売されている「木製円形チップ/直径25ミリ×7ミリ厚」が
『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』の選手コマとまったく同一の
サイズですので、これらとシールによって、追加の選手コマを作ることができます。

 カラーバリエーションも各種あるようですので、好きな実在チームのカラーで
チームを構成してみるのも良いかもしれません。

 
◆[萬印堂]ボードゲーム・カードゲームの販売所 「ゲームの素材」コーナー

 
 
 

■おわりに

 この自由配置を用いたゲームプレイは少々手間が増えるものではありますが、
サッカーの戦術面の面白味を、ゲームボード上により深く再現してくれます。

 どの選手たちのどんな連携で相手ゴール攻略を目指すのか?
 どの位置にどう選手を置けばそれが実現できるのか?

 ――サッカーのそうした側面に興味が深まってきたなら、
『選手配置記録シート』を前にひとりでフォーメーションを考えるだけでも
楽しみが見出せることでしょう。

 
 

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