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ベースボール編その2

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球技ルールで遊ぼう・第5回

 
 

◆野球はどういじるのがいいのだろう

 野球をいじって遊んでみようと考えて、まず野球ってなにが面白くて出来上
がった球技なの、と軽ーく調べてみたところ、そもそもは「バットでカッ飛ば
すのが気持ちいい」から始まった競技であったらしい、と。

 それなら、飛距離が伸びれば伸びるほど、たくさん飛ばせば飛ばすほど、
気持ちいいわけで、「飛ばせば飛ばしただけイイコトがある(得点とか)」
という方向性の競技としてルールや環境が発展すればいい。
 誕生当初(原初の原初ね)はきっとそんなコンセプトだったんじゃないかな
と思えます。

 でもひとたび「ここより先に飛んだらホームランね」と「結果の上限」を決
め、その内側を守備する人数や配置を決めてしまったら「飛ばす気持ちよさ」
はそのMAXを動かせなくなってしまい、以後 競技の楽しさをより高めていくため
には「競技という枠」の中でより緻密になっていく方向に行くしかなくなって、
紆余曲折を経ての現在……という感じなのでしょうか。勝手な想像ですが。

 
 今やその「競技という枠」の中に競技全体を収めるために、より飛ぶバット
やボールが出現しても逆に使用を制限されることがあったりして、「飛ばして
楽しい」を「打ちたい側 vs 打たせたくない側」の対戦形式に持っていって
しまった競技ならではの、ゲームを成立させるためのジレンマが仄見えます。
 野球にいろいろ細かくくっついてる付帯的なややこしいルールの数々も、多
くはこうしたジレンマの中から発したものなんだろうな、という気がします。
「こんな場合はどうすれば?」「じゃあこんな場合は?」というルールの隙間
がどんどん浮かび上がって、それを埋めるための付帯的ルールが次々必要に
なって、いわばルールのためのルールを重ねていって現在、という。

 ゲームを作る身として「煩雑に過ぎません? スッキリさせりゃいいのに」
とは思うことありますけど。
 でもこれをスッキリさせるのは、ルールの端っこをちょいといじって実現
するのは およそムリっぽい感じですよね。
 きっといじるうちにゲームが根本から変わって、およそ野球じゃなくなっ
ちゃうでしょうきっと。
 まあ新競技を考えて遊ぶのはそれはそれで面白いかもしれませんが。

 
 だから、野球をあくまで野球として ここでいじって遊ぼうと思ったら、
根本的に抱えてるジレンマはもう「そういうものだ」と受け入れた上で、
ゲームの根幹とは別のポイントに目を付けて いじりどころを見出すしかない
のかなと。そんな気がします。

 ということで、次回からそんな風にいじっていこうと思います。
(……前段に2回も使ってようやく次からか)