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『妖精郷の住人たち(仮)』制作記・3

 

 

こんせぷと を たてるよ :おまけ

 前々回前回の2回でもって、次に作りたいアナログゲームのぼんやりな
コンセプト周りをつらつら書いてきたわけですが。
 要は、自分の欲しい「RPG的ゲーム」を作りたい、と。

 統一された世界設定(西洋風ファンタジィ題材)のもと、
 RPGの断片みたいなテーマ別ゲームをたくさん作って、
 プレイヤーの自作キャラクターを使って、バラで遊んでもよし、
 各ゲームを「渡り遊んで」RPG気分になるもよし――なものを、と。
 さらにゲームマスターを置いて本格RPGとしても遊べるように、と。
 そんな感じなんですけど。
 風呂敷広げたなー。まぁ「作れるかどうか考えてみよう」という話で、
作れるとは言ってませんけどねまだ。

 そこまでを前回までつらつら書いて確認できたところで、以下は蛇足です。

 こういうゲームを欲しがる私はつまり、
「RPGを少々先祖がえりさせたもの」 が欲しいのかな
 ……なんて気がしたので、そのへんの話を少し。

 
 

◆ちょっと懐古趣味もあるかも

 今回こうして作りたいものとして書いてる「RPG的ゲーム」ですが、実は
昔のRPGの中には、けっこう近しいものもあったりしました。
 「まずゲームである」ということに強く拠った作りをしてるゲーム、とでも
いいますか。

 ていうか、初のRPGであるところの『Dungeons & Dragons』からしてそう
でした。
 そもミニチュア戦闘ゲームから発した『Dungeons & Dragons』は、最初は
「個人規模の戦闘とダンジョン(限定された空間)探索」だけの内容から始ま
りましたが、のちに「野外の旅と冒険」「城や領地の運営」「大規模戦闘」
「魔法の品の製作」etc……と追加ルールが生まれ、世界を多面的に遊べるよう
になっていきました。
 同じく初期のRPG『Traveller』もそうです。こちらはSFものですが、
キャラクター表現と個人戦闘のほか、「宇宙船の旅」「星間貿易」「地上探索
(地図や異星生物の作成・遭遇)」「艦船の設計・建造」「宇宙船の戦闘」
「宇宙戦艦内部での戦闘」「宇宙の大規模戦争」といった事柄が、追加ルール
やルール付シナリオ、またシミュレーションボードゲーム等の形で提供されて
遊びかたが拡張を見せてくれました。
 こういうのも、「RPGとは?」というところから探り探りだった黎明期
ゆえの展開だったのでしょうか。「RPGってこういうもの」というイメージ
が固まってくると だんだん少なくなっていくのですが。
 ともあれ私が今回作りたいなーと思ってるのは、「こうした各追加ルールの
すべてを、それぞれ単独でも遊べるようにしたい」くらいのものです。
 これってつまりは、私が『Dungeons & Dragons』や『Traveller』のそういう
面が好きで、それを新しい形で復活させたい、という懐古趣味もあるのかも
しれません。

 
 

◆気楽に「ゲーム」に頼りたい

 こうした、「自由!」とか「アドリブ!」とかに(あんまり)頼らずに
ゲームルールやコンポーネントが遊びをリードしてくれる遊びの形を私が
望むのは、ある種RPGの美点に背を向けてるかもですが。
 でも思うのです。
「RPGにおける自由さってそんなに使いこなせるもの?」
 自由なんだから上手い発想して上手いことやらなきゃ、とか、そんな気分
の中で気楽に楽しめなかった経験が私には多々あります。
 あえて言うと、「たかがゲームなのに」。
 自由とか演技とか、ゲームルールにリードさせながらゲームとしてサクサク
遊び進める中、その隙間々々に「いいタイミング」「いい発想」が生まれた時
だけ投入しても、わりと十分だったりしませんか?
 ゲーム中全編にわたって自由とか演技とかで埋めるのは大変だし、それほど
望むところではないでしょうきっと。

 ゲームシステムに委ねていい部分を多くする方向に揺り戻しをさせると、
競技性も簡単に発生・投入できますよ。
 競技性というと、一緒の卓でともにゲームしてる参加者間で 協力しつつ
同時に何かを争って競う、という形もそうですが、それだけじゃなくて。
 RPGのトーナメントってご存知でしょうか。
 大規模なRPGコンベンションで行われることがあったものなのですが、
同時にいくつもRPGの卓を立て、すべての卓で同じゲーム&同じシナリオを
一斉に決められた時間プレイし、そのシナリオ達成度や、いかに上手くプレイ
したかを評価ポイントにして卓単位で争う という、競技形式のRPG大会が
ある(あった?)のです。「ハリー・ポッター」のホグワーツ魔法魔術学校
(つまりイギリスのパブリックスクール)で寮ごとにその評価を争っていま
したが、それをRPGのテーブル単位でやるようなものですね。
 こうしたトーナメント的なことも、評価軸を設けやすいので実現がスムーズ
だと思いますよ。今なら「このシナリオで評価スコア**点出しました」みた
いなことをネット上で競ったりもできるでしょうし。

 
 
 ……とまあ、いま考えてることは、だいたいこんなところでしょうか、基本的な
目指したい願望として。
 あ、あとついでに、プレイを重ねることで、プレイの記録(キャラクターの軌跡)が
無理なくプレイヤーの手元に残るようにできるといいな。
 ゲームの構成物としては いくつか買い集めて欲しい都合上、個々のゲームは
あんまり贅沢なコンポーネントはムリだろうってことで、きっと極限までコストを
抑えつつ形にしていくことになるでしょう。
 それなりのラインナップを作り揃えるだけでメチャクチャ大変でしょうし、どんだけ
時間かかるんだよ、と思われるだろうし私もそう思いますけど。
 それでも継続的にやってるうちに、興味持った誰かが参画してきて勝手にライン
ナップ拡げてくれたりとか、そういうことが奇跡的に起こったりするとすげー嬉しい
んだけどな、というのはあったりします。

 
 
 

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