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ワールドイメージをつくろう・6

 

 
 構想中のRPG的ゲーム群『妖精郷の住人たち(仮)』。
 舞台となる冒険世界のイメージをぼんやり描いております。
 とっととひと段落させて実際のゲームに手をつけたいがもうちょっと。

 今回は、この冒険世界に存在する「魔法」について。

 
 

◆ままならない不思議なもの、それが魔法

 ファンタジィ題材なので、魔法・魔術は まぁ有るだろうとして、ゲーム内で
どう描き出すかは考えどころです。
 全体的に「おとぎ話感・メルヘン感」をやや重く見てファンタジィ性を押し出
していけたらなぁ、というのが目標でもあるので、魔法・魔術についてもそう
いう方向性で行きたいところです。

 そういう狙いで考えますに、いかにもゲームっぽい「便利で確実な魔法」と
いう扱いかたは避けた方がいいような気がします。
 ゲームでプレイヤーらが活躍するためのシステムとしての魔法というと大抵は、
しかるべき対象に用いればほぼ確実に発動し、人の身では普通得られない大きな
効果をほぼ確実に、想定されたとおりに発揮してくれるもので、使用の枷となる
のは回数制限等……と、便利な機器や重火器のような扱いだったりしますが。
 おとぎ話感・メルヘン感のためには、むしろ逆を行くべきなのでは。
「利便性からはかけ離れた、不確実で思わぬことも引き起こす、たまーに助けに
なってくれるビックリ現象」。こういうのこそ魔法っぽくないでしょーか。

 てことで『妖精郷の住人たち(仮)』の各ゲームにおける魔法はそういう感じで、
とらえどころのない面が多く不思議でちょっと怖い、まさに「魔の法」なイメー
ジで組み込んでいきたいと思うのです。

 
 

◆魔法に触れる機会のほどは

 『妖精郷の住人たち(仮)』の世界の人々にとって、まったくままならぬ神秘の
現象である魔法は基本、縁遠いもの。
 むしろ妖精や魔物の分野で、人間と違いファンタジックな存在であるかれらは
魔法・魔術によく通じ、いろいろな形で行使することでしょう。

 この世界で普通の人間が魔法に触れることがあるとすれば、たまたま妖精や
魔物、魔法的な場所に接近してしまった時でしょう。いたずら妖精に出会って
魔法でちょっと騙されるとか、魔物のふるう魔法で捕らわれて襲われるとか。

 そんな魔法だから、人間社会で理解・行使されることはあまり無いでしょう。
 魔法的現象やその力はニンゲン領域にとって、「妖精郷」の脅威が侵入して
くることであり、できれば遭遇したくないことなはずです。
 まれにそうした常識を外れた者が人里で魔術を見せたりすれば、恐れから積極
的に攻撃されたりはしなくとも、「できればどこかへ行ってくれないものか」と
いう扱いを受けるのは仕方のないところでしょう。

 だから仮にプレイヤー扮するキャラクターが何らかの魔術を身につけたとして、
ゲーム中、ニンゲン領域でそれを行使する時は、そうと知られないよう気をつけ
た方がいいかもしれません。

 
 そんな環境下にあって、人間の身で「魔法・魔術の道を追究しよう!」なんて
考えるのはもうかなりの変わり者だと思われます。
 ロークの学院とかホグワーツ魔法魔術学校とかみたいな ありがたい場所など
無いでしょうし。
 そんな魔法探究者たちはおそらく、恐れられる/利用されることを避けて、
人と距離をとるように生きているのが大半なのだろうと想像できます。人里離れて
「妖精郷」の方へ踏み入る冒険をしている時に、そうした人に出会えることがある
かも。
 そして彼らが追究する魔法・魔術というのも、「魔法でできることの範囲やその
効果・威力の拡大」みたいな実効的・即物的なことではないのでしょう。
 きっと魔法が立ちあらわれるその道理や世界のメカニズムを明らかにしたい
欲望がまず有り、実効的な術などはその手段であり副産物に過ぎないのです。
 昔ながらのファンタジィ小説ではお馴染みな構図ですが、ゲームでは最近むし
ろ珍しい光景な感じがします。

 
 ……と、ここまで想定した様な魔法環境にあって、プレイヤー操るキャラクター
たちが ゲームの中で魔法を得て行使することがあるとしたら、どんな風に機会が
生まれると想像できるでしょうか。
 ゲーム群の一つとして「魔法を追究するテーマのゲーム」がいずれ作られれば、
その中では当然キャラクターは魔法探究者として振る舞うでしょう。ではそうで
ない、旅や冒険に日々を過ごすようなキャラクターが魔法を使うには?

「キャラクターレベルが上昇すれば自動的に新しい魔法が身につく」ような便利
すぎる形は『ファンタジィの「魔の法」なイメージ』からかけ離れてしまう気が
するので避けたい方針……というのは最初に述べたとおりですが、ではどんな
考え方で行けばそんな「ままならない不思議なもの」感そのままにゲームルール
に取り込んでいくことができそうなもんでしょう。

 パッと考えられるのは、こんな感じ?

 
【魔法的な力を帯びた物品を得る】

 わかりやすいマジックアイテム。
 おとぎ話で普通人が魔法の得るといったらまずこれですね。
 妖精や魔物の領域で魔法の物品を手に入れて、その品の力を引き出すだけ。
 想定される中ではきっといちばん確実で便利なパターン。
 ゆえに独自性も何もなくて「ふーん」てなもんですが。

 
【「妖精や魔物の領分に触れる」ことで、一時的に「魔法を帯びる」】

 もって回った小難しい書き方になってますが。
 魔法的な力を帯びた何か(物とか場所とか)に触れたり係わったりすると、
 その力が一時的にキャラクターに宿って 少し魔法を使えるようになる……
 ……なんていうのは良いんじゃないでしょうか。
 魔法に触れる機会を伏線としての、「いざという時に発現する思わぬ助力」
 としての魔法、という おとぎ話の流れ的なイメージで。

 『Roads to Lord』シリーズとか、あと『Call of Cthulhu』シリーズなんかも
 そういうスタイルで魔法を扱ってますね。
 『Call of Cthulhu』では魔法の獲得元はおもに魔道書ですが。

 キャラクターに[魔法を帯びる]才があったり そうした経験を多く重ねると、
 得られる/操れる魔法の力、それを御せる能力 は拡大していく……とか。

 
 こんな感じで魔法を得られる/使えるようにゲームが作られていれば。
 「妖精郷」を冒険するような冒険者キャラクターはおのずと妖精や魔物に接近
する機会が増え、結果として普通の人には縁遠い魔法を得やすくなりますね。

 
 
 

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