[しばくり]のアナログゲーム新作、目下テストと素材データ作りがじわじわ進行中です。
ゲームマーケット2012秋で頒布まで到達できるかは分かりませんが、悪くても試遊していただける状態には持って行きたいなと思っています。
今回の題材は「遊牧民の生活」。
・競技性の中にも 根底には協調性
・ギスギス争うのではなく、どこか悠々と楽しめる
・短時間で簡単に終わる
・「遊牧生活ってどんな暮らし?」ということがボンヤリとわかる
……といったことをコンセプトにスタートしました。
遊牧生活のゲーム化というと、パッと連想しそうなのは 「プレイヤーはそれぞれ自分の遊牧集団を率いる」 「放牧地を求めて、家畜を引き連れゾロゾロ移動/配置」 「家畜や財を増やして他のプレイヤーより強大になれるか」 ……とか、そんな方向のものじゃないかなと思うのですが。 こんどのゲームでは、そういう路線は採らないことにしました。 今回スポットを当てたいのは遊牧民の「日常」であり、 氏族間の外交や抗争よりむしろ氏族内の結びつきの強さを 感じられるものにしたいと考えたからです。 (なので、プレイヤー間の敵対感覚や 血生臭いイメージは極力抑え、 たとえば漫画「乙嫁語り」等に抱く憧れをそのまま持ち込んで プレイしてもらっても大丈夫なようにと考えています)
そんなコンセプトを形にするべく現在テストしているのが、下画像の試作バージョン。手作り感バリバリですね。
前述のコンセプトを形にするために、ゲームの設定を
「プレイヤーは皆、家畜(という主財産)を共有する家族の一員」としました。
全プレイヤーは同じ家族なので、競う以前にまず最低限の協力関係がなければ、全員の暮らしが立ち行きません。
争うことばかり考えて家族の足を引っ張るだけの者が出ると、自身も含めた
家族全員が何も得られないことにもなるのです。
その上でプレイヤーが互いに競うのは、
「日々の暮らしの中でどれだけ幸福を感じたか」
……日常の仕事をこなして成果が出たり、嬉しい出来事があるたびに、
各プレイヤーは象徴的な形での「幸福」を受け取ります。
ゲームが終わるまでに、家族の誰がいちばんその「幸福」を積み上げたか、
ひいては「いちばんの幸福者」だった者が一等賞!です。
一等賞を取るとどうなるのか。まぁ、後に家族でお茶を飲む時などに自慢できるのでしょう。
みんなで「幸福」を増やしていくだけ。なのでゲーム終了時に、「裏切られ、攻撃された果ての無残な敗者」といった人は存在しません。のどかなゲームです。……という建前で。
プレイの基本は、カードには日常の様々な「仕事」「出来事」が書かれていて、
各プレイヤーが
「カードを得る」
→「カードを出す」
→「出されたカードから仕事を選んで実行する」
……ということを繰り返すだけもので、簡単だと思います。
カードに書かれた「仕事」「出来事」の内容などで、遊牧生活の形をぼんやりと想像することもできるのではないかと。
遊び方や内容物の詳しいところは今後の記事で追々。
今後、内容で決まったり悩んだりするごとに、この「アナログゲーム制作」カテゴリに乗せていきたいと思ってます。
ご質問・ご意見もありましたらコメントやメールで是非。
どうぞ宜しくお願い致します。
▲カードイラスト等のイメージを探るために、ちょちょっと描いてみたテスト絵
その1。お絵かきツールを新しくしてみたのでその試し描きも兼ねて。
服とか超テキトーです。あまりにラフ過ぎて恥ずかしいので小さく。
なんとなーくでペタペタ塗ってみたものの、これだと背景に乗せた時にボヤッと
埋没しすぎる感じがするのでやはりピシっと輪郭線とかあった方がいいのかも
しれない……
オタ絵方向でもなく強くデフォルメするでもなく、カードの狭い中で
情景として人物も立たせるような絵(私の腕前の範囲内で)ってどんなだろう、
というのをもうしばらくアレコレ悩んでみたいところです。