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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・3

 
 
前回よりつづき》

 
《第3手終了時》
ファイル 25-1.jpg

 
 

●前半3分/第4~5手

 《赤》による第4手。
 攻勢に移るため、まずは《青》の守備陣を刺激して動かすことを考え、
[Mov]を相手ペナルティエリアに進入させます。時間は経過させません。

 これを受けて、《青》による第5手。
 ペナルティエリアに入った《赤》の[Mov]は、ここにパスが入るとサイコロ
判定でのシュートが可能になるので、これに対処したい(あるいは、後で対処
できる態勢を作っておきたい)ところです。
 そのためには、《赤》の[Mov]に先んじてコマを隣接させておく方法も
ありますが、ここで《青》は別の対応をとることにしました。
 直前の第3手によって移動コースが開いたので、それを利用してディフェン
スライン全体を前進させます。
 [GK]を除く最後尾に位置するコマは、次に前方にいる自チームコマ位置まで
の範囲で、同時にいくつでも一斉に上下動させることができるのです。

 
ファイル 25-2.jpg

 最後尾に並んだ3バックを、[Bal]コマの高さまで一気に前進させました。

 これによって、《赤》最前線の[Mov]と[Fig]はオフサイドポジションに
いることになり、このままではパスを受けることができなくなりました。

 時間も進行して前半3分となります。

 
 

●前半3分/第6手

 《赤》の第6手。
 前線の[Mov]と[Fig]をすぐ攻撃の起点に使うことはできなくなってしまい
ましたが、相手陣に広い空間ができたことは大きなチャンスです。
 また、すぐにボールを失う可能性もまだ無いので、じっくりと攻撃の形を
考える余地があります。

 《赤》はサイドからの攻撃を検討します。
 両サイドにいる[Dri]コマ、そしてその後方にいる[Spr]コマを使って、
敵陣の深い位置まで進入できれば、前線の[Mov]と[Fig]とも連携させて
分厚い攻撃が可能になるからです(※オフサイドポジションにいるコマも、
後方に戻す形のパスならばオフサイドにならず受けることができます)。

 《赤》は[Spr]コマがより自由な位置取りになっている右サイドに目標を
定めます。まず右側[Spr]を右前方マス、フィールド右端に移動させて前への
進路を確保。さらに[GK]とパス交換を行いました。
 時間は進めず。

 
ファイル 25-3.jpg

 
 

 《赤》としては右サイドの攻略を目指すにあたって、[Spr]移動
の前に次のような手を指すことも考えられました。

ファイル 25-4.jpg

 
 前線の[Fig]コマを右に1歩移動させ、《青》の[Fig]と[Bal]が
後方に下がるルートを塞ぐ着手です。
 これによって、[Spr]コマを敵陣に突入させた時に《青》の守備
対応を邪魔できるメリットが見込めます。

 しかし今回《赤》は、《青》に対応の間を与えずに攻撃を進めた
方がいいと考え、この手は捨てることにしました。

 
 
《第6手終了時》
ファイル 25-5.jpg

 
 《青》としては、早く《赤》の攻撃意図を挫いてボールを奪ってしまいたい
ところですが、ここはちょっと悩ましい状況です。
 《赤》の[GK] ⇒ [Spr]のパス交換も、続いて来るであろう[Spr]の自陣への
突入も、すぐに阻むことはどうやらできません。
 《青》はしばらく守備対応に追われることになりそうです。

 
 
《つづく》