記事一覧

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・12

 
 
前回よりつづき》

 《青》が攻撃に転じるに向けて、安全にボールキープしようとしています。
 その流れの中でボールを受けた[Pas]に対して《赤》の[Pas]が寄せて、
いちどボールが《赤》[Pas]に渡った……というところから今回の続きです。

《第22手終了時》
ファイル 37-1.jpg

 
 

●前半12分/第23手

 《青》の第23手。
 まず、直前に《赤》[Pas]によって奪われたボールはすぐに奪い返すことが
できます。そして、その[Pas]が《赤》の[Pas]を避けて安全にボール保持する
動きを検討します。

 《赤》の追随を受けない形でのボールキープをすぐに手早く行うには、
[Pas]を他の味方コマと隣接・連携させるのが有効です。隣接していれば、
より安全な方へとボールを受け渡すことができるので。
 現在の状況で、一手で[Pas]との連携ができるのは、左右やや後方にいる
[Fig]と[Bal]です。どちらを連携させるにしろ、動くべきは[Pas]かもう一方か、
という点も考えどころでしょう。
 それぞれの場合を見てみましょう。

 
ファイル 37-2.jpg

 [Pas]が[Fig]に寄せて隣接しても、[Fig]には《赤》[Dri]が隣接している
ので、これはうまくありません。
 [Fig]が動いて[Pas]に寄せれば、問題なくボールキープはできそうです。
しかし《青》としては、[Fig]が動くことで、《赤》の[Dri]と[Spr]の進路を
塞ぐ「蓋」が失われてしまうことが気になりました。もしかするとこのことが、
後で《赤》の攻勢になった時に危険を生んでしまうかもしれません。

 [Pas]が[Bal]に寄せた場合。移動からそのまま[Bal]にボールを渡してしま
えば《赤》[Pas]からのチェックを防ぐことはできますが、《赤》は前線の
[Fig]を下げれば[Bal]にプレッシャーをかけられます([Bal]の方から[Pas]に
寄せた場合も、《赤》[Fig]によるチェックが可能なのは同じですね)。
 《赤》にしてみれば、前線中央にフリーで構えるこの[Fig]コマは、後で攻勢に
転じた時に重要な役割を担わせたいところでしょう。しかし、このコマは現在
《青》の陣のオフサイドラインを越えた位置にいます。この機会にひとまず
位置を少し下げておこう…と《赤》が考える可能性はじゅうぶんにあります。

 《青》は考えて、[Pas]を動かして[Bal]と連携させることにしました。
 移動した[Pas]が、《赤》[Pas]からボールを奪い、そのまま隣接した[Bal]に
受け渡します。
 時間は前半12分に。

ファイル 37-3.jpg

 
 

●前半12分/第24手

 《赤》の第24手。
 《赤》は《青》が考えた通り、前線の[Fig]を後方に下げて《青》[Bal]を
チェックに行きました。

※図・《赤》[Fig]を後方に下げ、ボール奪う
ファイル 37-4.jpg

 これは守備の効果よりもむしろ、後のためにオフサイドライン手前に位置を
移しておくことが《赤》の目的です。
時間は進めず。

 
 
《第24手終了時》
ファイル 37-5.jpg

 
《つづく》