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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・15

 
 試合時間が15分経過したところで自由布陣プレイの紹介
その他いろいろ挟んだりもしましたが、ここからまたしれっと再開です。

 
 
前回よりつづき》

 前半15分が経過して、試合はここまで互いに仕掛け合いがありつつも双方
無得点。

 シュート数はここまで、
  《青》1
  《赤》3
 ……となっています。

 
《第29~30手の動き》
ファイル 46-1.jpg

 直前の第29~30手では、ハーフウェイライン付近でボールキープした《青》が
味方選手集団に[Pas]を寄せて連携し、《赤》は「そうはさせじ」と《青》[Pas]の
移動を、こちらも[Pas]で追ってチェックしました。

 
 

●前半16分/第31手

 《青》の第31手。
 攻め手を探る《青》としては、ボールを保持しながら遅攻を狙いたいところ
です。

 しかしその前に、《青》には対処しておかなければならないことがあります。
直前の《赤》は《青》[Pas]の移動に意識をとらわれ過ぎたためか、《青》[Pas]を
[Pas]で追いかけていましたが、実はここでは《赤》《青》双方がミスともいえる
手を指してしまっていたのです。

 《青》のミスとは、第29手の[Pas]の移動です。
 これで4つのコマが一列になって、一見、どのコマにもボールを受け渡せる
良い態勢をとったように見えますが、実はこれは、簡単に相手へボールを渡して
しまう行為だったのです。
 問題は、列になった4コマにくっついて位置する《赤》の[Fig]コマです。
 もし《赤》がここですかさず[Fig]コマの「競り合い」能力を活かしていれば、
《赤》は下図のように連続で「競り合い」をするダイナミックな動きで すぐに
ボールを奪って攻勢に転じることができたのです。

ファイル 46-2.jpg
※「競り合い」を繰り返して《青》[Dri]に接近、ボールを奪い、一歩移動して
 すぐにボールを味方の[Dri] → [Spr]と渡す ……ということができた!

 
 一方の《赤》のミスとは、この《青》のミスを見落としてしまったことです。

 この時点で自分がミスしていたことに気づいた《青》は、とにかく改めて
ボールキープを確かにするために一手を使います。
 行うべきは、ボールを持つ[Dri]と《赤》[Fig]との間に再び空間を作ること。
 そのためには、列になった4コマのどれを動かしても良いのですが、《青》は
ボールを持つ[Dri]の位置を移すことにしました。これは、《赤》が[Bal]を
横移動させて[Dri]に寄せてくるのを防ぐ意図も込めた手です。
 時間は前半16分に。

ファイル 46-3.jpg

 
 

●前半16分/第32手

 《赤》の第32手。
 直前の《青》の手を見て、《赤》もようやく、自分が一気に反撃に転じられる
チャンスを見落としてしたことに気づきます。
 失策ですが、悔やんでばかりもいられません。次の守備を模索します。

 《青》が[Dri]を集団から離したことで、今から《赤》[Fig]を動かしても
ボールを奪いきることは難しくなりました。孤立した[Dri]を追い回すことは
できるでしょうが、たとえマンマークを駆使しても 広い空間のある場所で
ボールを持った[Dri]を追い詰めるのはかなり困難です。
 《青》[Dri]のチェックをしておいた方がいい、とは思えますが、ただちに
ボール奪取できないならば、[Fig]でチェックしてその位置を下げてしまうのは
得策ではないと考え、もういちど[Pas]を動かして[Dri]をチェックしました。
この後《青》[Dri]がその場に留まれば、[Bal]と連携してのボール奪取が可能に
なり、《青》にプレッシャーをかけられます。
 時間は進めず。

 
 

●前半17分/第33手

 《青》の第33手。
 [Dri]のボールキープを支えるため、[Mov]を前に出して[Dri]からボールを
受けました。
 これを一手でチェックできる《赤》のコマは無く、《青》は攻撃の起点が少し
前進した形です。
 時間は前半17分に。

ファイル 46-4.jpg

 
 
 ……ということで、一手の意図とその裏にあったミス、その回復を追って
今回は終わりです。

 
 
《第33手終了時》
ファイル 46-5.jpg

 
 
《つづく》