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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・31

 
 
前回よりつづき》

 
《第79手終了時》
ファイル 66-1.jpg

 試合も40分を経過し、前半終了が近づいてきました。
 1点のビハインドを負う《赤》は、残り時間の間に攻撃チャンスを作ることが
できるでしょうか。

 
 

●前半40分/第80手

 《赤》の第80手。
 [Fig]が斜め後方に移動、《青》[Mov]に隣接。
 そしてボールを奪うと味方[Dri]に渡しつつ、《青》[Mov]に競り合いをかけ
ました。
 次手に《青》の[Pas]、[Mov]、どちらが《赤》[Dri]からボールを奪って
動いても、[Fig]、[Dri]のいずれか好都合な方で追跡できる形です。
 同時に、《青》[Fig]が追いすがって競り合いで掻き回してくることを
 一時的に避けることもできます。
 時間は進めず。

ファイル 66-2.jpg

 
 

●前半41分/第81手~第82手

 対して《青》の第81手。
 [Pas]が後方に下がってボール奪い、[GK]へと受け渡しました。
 時間は前半41分に。

 このままボールキープを確実にできればいいのですが……

ファイル 66-3.jpg

 もちろん、粘る《赤》はそれを許しません。
 《赤》の第82手。
 [Fig]が《青》[Mov]に競り合いしてから前方移動、《青》[GK]からボールを
奪います。
 時間は進めず。

ファイル 66-4.jpg

 
 

●前半42分/第83手

 《青》の第83手。
 《青》としては、まず《赤》[Fig]から[GK]でボールを奪うとして、その後に
どうするかが問題です。

 [GK]がボールを持った状態でペナルティエリア内を逃げても、《赤》[Fig]が
隣接している限りはマンマーク移動で追跡され、ペナルティエリア内からの
サイコロシュートのチャンスを与えてしまいます。
 そうなると、《赤》の有効なシュートチャンスを避けるには、《青》[GK]は
奪ったボールを[Pas]に渡して逃げさせるしかなさそうです。

 といっても、[Pas]の移動可能方向4つのうち、斜め後方移動と横移動は、
[GK]で逃げた場合と同様、《赤》[Fig]の競り合い+移動によってサイコロシュー
トを可能にさせてしまいます。
 事実上、[Pas]が採れる移動の選択肢は、前方・あるいは斜め前方ということに
なります。

 正面前方に動いて[Mov]にボールを渡すなどした場合は、またサイドの狭い領域
の攻防を続けて時間の経過を待つことになります。
 斜め前方に動いた場合には、

   《赤》コマが[Pas]を追ってボール奪う
           ↓
   [Pas]がボール奪い返してまた逃げる

 ……の繰り返しで時間を稼いで前半終了を待つことになるでしょう。

 
 《青》は考えた末、ボールを持たせた[Pas]を斜め前方、広いスペースの方へと
動かしました。
 サイドでのボール奪い合いを続けると、狭い場に《赤》[Fig]がいる限り
《赤》に思わぬ反撃を許す可能性が残ると思われたからです。

 時間は前半42分に。

ファイル 66-5.jpg

 
 《青》は前半終了の時間切れまで逃げ回ることを決めました。
 《赤》が反撃するには、これを追ってチャンスを作らなければなりません。

 
 
《つづく》