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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・32

 
 
前回よりつづき》

 
 前半終了直前に最後の攻撃チャンスを作ろうと粘る《赤》、それを時間切れ
までかわそうとする《青》の攻防です。

 
 

●前半42分/第84手

 《赤》の第84手。
 とにかくボールを奪ってキープできる瞬間を作らなければならない《赤》、
[Fig]が《青》[GK]に競り合いをしてから斜め後方に移動、《青》[Pas]から
ボールを奪い、[Dri]へと渡します。
 時間は進めず。

ファイル 67-1.jpg

 《赤》は、《青》[GK]をペナルティエリアの外に出すことができました。
 これで、《青》は守備がやりにくくなるはずです。

 
 

●前半43分/第85手

 《青》の第85手。
 《青》は[Pas]にボールを持たせて前半終了まで逃げ続けようと決めたものの、
 [GK]がペナルティエリア外に出されてしまったのはさすがに不安になります。
 そこで、[GK]の位置取りについて検討してみます。

 [GK]をペナルティエリア内に戻らせる手というと、自力移動させるか或いは、
[GK]に《赤》[Fig]へのマンマーク移動を行わせ、第83手直前の位置関係に
移動することです(下図)。
 しかしこれらの形では、《赤》[Fig]が《青》[GK]からボールを奪い、
ペナルティエリアに入ってのシュートを可能にしてしまいます。

ファイル 67-2.jpg

 やっぱり逃げ続ける他ないということで[GK]は放置することに決め、[Pas]を
斜め移動、《赤》[Dri]からボールを奪い、[Mov]へと渡しました。
 時間は前半43分に。

ファイル 67-3.jpg

 
 

●前半43分/第86手

 《赤》の第86手。
 《赤》は[Fig]を斜め後方に移動、競り合いを1回行って《青》[Mov]から
ボールを奪い、味方[Dri]へ渡します。
 時間は進めず。

ファイル 67-4.jpg

 
 

●前半44分/第87手

 《青》の第87手。
 《青》は[Pas]を斜め後方に移動させて、《赤》[Dri]の斜め方向の進路を
塞ぎます。

 他に《赤》の行動を制限するような、たとえば「[Mov]を後方に下げる」、
「[GK]を移動させる」といった手は、どのみち《赤》[Fig]の競り合いによって
シュートチャンスがを与えることになります。

 実のところ、《赤》に最低1回のサイコロシュートのチャンスを与えることは、
もう避けられない状況になっています。
 しかし、《赤》にはこの後 第88手、第90手と2回の手番が残されています。
1回シュートを浴びることがすでに確実なら、せめて2回めは防がなくては。
……そういった考えで、《青》は自陣ペナルティエリア周辺をあまり双方のコマ
で混雑させない手を選んだのでした。

 時間は前半44分に。

ファイル 67-5.jpg

 いよいよハーフタイムが迫ります。

 
 
《つづく》