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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』リーグ戦をするなら

 
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 進行中の対局リプレイが前半を終えハーフタイムに入ったところで、また軽い
インターバルとして、遊び方を拡げるお話を。

 今回は、現実のフットボール(サッカー)で行われるリーグ戦のように、
2つ以上の試合を通して競技する場合の、ちょっとした追加ルールの提案です。

 
 1試合の勝敗で決着とするのではなく、何回戦か試合を重ねてその通算成績で
優勝の座を争うリーグ戦形式は、現実のスポーツの場ではレギュラーシーズンの
進行方法としてよく見られます。
 リーグ戦形式ならば、試合ごとの重要性に差が無いよう公平性を保ちつつ、
長期に渡って、また3人以上の多人数参加で競うことが可能です。
 『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』でもリーグ戦を導入して
楽んでみるのも良いでしょう。

 
 

■勝ち点制

 サッカーのリーグ戦においては、勝ち点制が広く採用されています。
 勝ち点制は、試合ごとその結果に応じてポイントが与えられ、最終的にその
ポイント数で順位を競います。

 リーグ戦の試合組合せは、参加者全員(全チーム)が総当りの形で平等な
対戦数&試合数になるよう組まれるのが基本です。そうすることで公平性が
保たれます。
 その上で、各試合の結果ごと、試合した各人(各チーム)に、下のとおり
「勝ち点」を与えます。

 ◆勝利 : 3points
 ◆引分 : 1point
 ◆敗戦 : 0point

 こうして規定試合数をすべて終えた段階で、得ている勝ち点数で順位を決定
します。

 勝ち点が同数で並んだプレイヤー/チーム間での順位づけは、現実のサッカー
のリーグ方式に倣って、各プレイヤー/チームの全試合を通じての「得失点差」
……つまり「通算得点数 - 通算失点数」の値を較べて行うと良いでしょう。

 そのため、勝ち点の獲得に影響するのは各試合の最終結果だけですが、
試合ごとのスコアも記録しておくことをお勧めします。

 
 

■ホームアドバンテージ(時間進行権の優位性)

 いくつか試合を重ねてその通算成績で優勝を争う時、現実のサッカーでは、
ホーム&アウェーの概念が重視されます。
 つまり試合の際に、どちらの本拠地(国際試合の場合は本国)で行うかという
問題です。
 環境・観客など慣れ親しんだ本拠地で、長い移動もなく戦うホームの側が
より有利であるということで、公平を期するならば、すべての試合組合せにおいて
本拠地=ホームでの試合と、相手側に乗り込む=アウェイの試合とを同数ずつ
行うべきだ、というのがその考えの基本になります。

 『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』はゲームですので、当然
ホームやアウェイの有利不利は特にありません。ですが、現実のサッカーに近い
気分を味わうために、あえてホーム/アウェイの差異を導入することはできます。
 ルールのちょっとした部分にホーム側有利(アウェイ側不利)な調整を施す
ことでそれは表現できるでしょう、ということで、例として以下のようなものは
いかがでしょうか。

 
 ●試合中、手番ごとに時間1分を経過させるか選択する権利は、
  通常は前半/後半で交替させて公平性を維持している。

 ●試合にホーム&アウェーを導入する時、この時間経過の選択権を、
  「試合全体を通じてホーム側が独占する」
  ……とする。

 
 このルールによってホーム側は試合の中で、

・得点ビハインド(相手がリードしている)の際には、
 時間進行を極力遅らせて手数を稼ぎ、得点可能性を高める

・得点リードの際には(または引分け狙いの試合で同点の際には)、
 積極的に時間を進めて試合終了を早める

……というコントロール権を握ることになります。
 これによって試合上での考え方がかなり違ってくるのではないでしょうか。

 
 

■おわりに

 リーグ戦で何試合もやるだなんてそんな悠長な遊び、と思われるかもしれま
せんが、何人もが同時に参加して、現実のサッカーで行われる大会形式に近い
気分で楽しんでみるのも良いものではないでしょうか。
 折り良く今年・2014年はワールドカップイヤーですし。