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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・34

 
 
ファイル 70-1.png

 
 
前回よりつづき》

 
 
 ここまで、『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』の対局例を、
手筋を追いながら紹介しています。
 実際に遊ぶ上での参考や、ゲームのプレーイメージをつかむ助けになれば
さいわいです。

 細かなルールについて疑問点がありましたら、主サイトで公開している
説明書を参照してください。

 試合は《赤》vs《青》の両チームが対戦しています。
 現在、90手でハーフタイムを迎え、後半に入ろうとしているところです。
 スコアは 《 赤 0-1 青 》 ……と《青》リードの状態です。

 前半の試合展開は、これまでの第1~33回の記事を参照してください。

 
 
 対局例となるゲームは、90分時間カウントで試合終了となる通常形式です。

 シュートに関しては、サイコロを使った選択ルールを導入してプレーされます。
つまりペナルティエリア内でシュートを試みる時、プレイヤーは通常のシュートの
代わりに、サイコロ運によってゴールを判定することを選ぶこともできます。

 その場合はサイコロを振り、出目が1ならゴール。
 出目が2~6ならシュートは失敗。ボールは相手[GK]コマに移り、相手側の
手番になる――というルールとなっています。

 
 ※記事中に示す対局進行図は、《赤》主観で見たレイアウトになっています。
  本文中でピッチ(サッカーの試合グラウンド → プレイフィールド)の
  「右サイド/左サイド」等と記す際には、「《赤》/《青》主観で」と
  いった記述を加えることもありますが、特に何も付け加えることなく
  単純に「右/左」「手前/奥」と表記されている際には、《赤》側主観で
  書かれているものだとお考えください。

 
 ――それでは、続けてご覧ください。

 
 
 

●後半0分~1分/第91手

 後半に入るにあたって、すべての選手コマは初期位置に戻されます。

 
《後半開始・初期配置》
ファイル 70-2.jpg

 前半は《青》チームが先手だったため、後半は換わって《赤》チームの先手で
試合が開始されます。
 《赤》が先手なので、《赤》の着手で常に試合時間が1分経過し、一方、
後手の《青》は手番ごと、さらに1分進めるかどうかを自由に選ぶことが
できます。

 
 《赤》は試合開始=キックオフのために、[GK]以外の選手コマから1つを
選び、ボードのセンターサークル中央に移動させボールキープ状態にします。

 《赤》は、キックオフに使う選手コマに[Pas]を選択しました。
 前半開始時に《青》がしたように、[Spr]コマでキックオフすることで初手で
相手ペナルティエリアに進入、サイコロシュートを放つこともできたでしょう。
 でも《赤》は、また異なる考えを持っているようです。

ファイル 70-3.jpg

 
 さて、ボールを持った[Pas]をセンターサークルに置いての後半初手です。

 
 《赤》、ボールを持った[Pas]が右へ移動、そこから前線の[Fig]へとパスを
送ります。[Fig]での攻撃狙いでしょうか。
 時間は進んで後半1分に。

ファイル 70-4.jpg

 
 

●後半1分/第92手

 これを受けて《青》の第92手。
 先に《赤》が放ったパスは[Pas]コマからによるものなので、パスの受け手
である《赤》[Fig]コマからは、《青》はボールを奪うことはできません。
 そして《赤》[Pas]コマの位置から、自チームコマをうごかして直接ボールを
奪うこともできない状況です。(直前の《赤》[Pas]コマの移動はそれを企図
してのものでしょう)

 そしてパス受け手の《赤》[Fig]は、次手には移動+競り合いで《青》陣の
ペナルティエリアに進入し、サイコロシュート撃てる形になっています。
仮に《赤》[Fig]の競り合い対象となる《青》[Fig]が移動しても、《赤》[Fig]
が同じ様にシュートできるのは変わりありません。
 キックオフからの確実なシュートチャンスを得る方法は、このような形も
あります。

 
 そこで《青》は、《赤》のサイコロシュート1回はもう避けられないもの
として、その上での手として、[GK]を右(《青》主観)に一歩移動させます。

 《赤》のサイコロシュートが失敗だったとして、その後に《青》[GK]に渡った
ボールを、《赤》[Fig]にまた奪われて再度シュートされてしまう可能性を引き
下げておくための手です。

 時間は進めず。
 (※《青》は得点リードしているのだから早く時間を進めても良さそうな
   ものですが、サイコロシュートを1回受けるのはほぼ確実な状況で、
   このシュートが決まれば同点です。そのため、シュートの結果を見る
   までは様子見といったところでしょうか)

ファイル 70-5.jpg

 
 
《つづく》