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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・35

 
 
前回よりつづき》

 
 前回より、試合後半が始まっています。
 得点ビハインドの《赤》のキックオフで、さっそく開幕ダッシュとばかりに
最初の得点機会を作ろうとしているところです。

 
《第92手終了時》
ファイル 71-1.jpg

 
 

●後半2分/第93手

 《赤》の第93手。
 まず、前の手で行った[Pas]~[Fig]間のパス。ボールの行方を[Fig]に確定
します。これで、[Pas]から[Fig]へのパスが通った形です。

 そして今回の指し手ですが、あえてここですぐシュートには行かず、[Mov]を
移動させペナルティエリアへと進入させます。
 さらに[Pas]からボール受けている[Fig]が、オフサイドラインぎりぎりの
位置に入った[Mov]にパスを入れました。

(このようにせず、最初のパスの行方を決める際に[Pas]→[Fig]のパスをやめ、
 今回の手で改めて[Pas]→[Mov]とパスをすれば、この[Mov]へのパスは[Pas]の
 能力で必ず通る形にできるわけですが、《赤》は敢えてそうしませんでした。
 わざと《青》守備陣の前にボールを晒して、それを囮に相手を釣りだそうと
 いうのでしょうか)

 時間は後半2分に。

ファイル 71-2.jpg

 
 

●後半2分/第94手

 《青》の第94手。
 《赤》の手を受けて《青》は、「《赤》がこのように来るなら、うまくすれば
シュートを1本も受けずにこの場面を乗り切れるかも」と考え始めます。
 《赤》[Mov]が受けているパスは[Pas]からのものではないので、パスを受ける
[Mov]からボール奪うことも可能です。しかし、わざわざボールの落ち着き所を
自陣ペナルティエリア内にしてやるのはリスキーでもあります。《赤》第93手は
まさにそういう展開を狙ってのものかもしれないのです。

 そこで《青》は、ペナルティエリアの外で《赤》のパス交換を切ることに
します。
 [Bal]を斜めに一歩後退させ、パスの出し手である《赤》[Fig]からボールを
奪いました。
 この移動は、続く《赤》の動きによっては[Bal]の斜め後方移動能力を活かして
《赤》[Mov]の動きまで監視できるように、という意図も含んでいます。

 時間は進めず。まだ慎重です。

ファイル 71-3.jpg

 
 

●後半3分/第95手

 《赤》の第95手。
 《青》は自陣ペナルティエリアからボールを遠ざけるように《赤》のパスを
切ってきましたが、《赤》としては、《青》ペナルティエリア狭所での争いに
持ち込みたいのは変わりありません。
 そのために誘いをかけた先の《赤》[Mov]の動きでは《青》を釣り出せなかった
ので、次なる仕掛けをします。

 《赤》[Fig]が《青》[Bal]からまたボールを奪い返して移動、[Mov]にボール
を渡し、その[Mov]がその場でシュートを放ちます。
 ここで、サイコロシュートでなく、あえて通常のシュートを選びました。
 時間は後半3分に。

ファイル 71-4.jpg

 
 
《第95手終了時》
ファイル 71-5.jpg

 通常の、且つペナルティエリア内でのシュートは、守備側が次手でボールを
奪えば妨害できます。しかし、ゴールコマからボールを奪うことはできず、
シュートしている当該の選手コマから直接奪取しなくてはなりません。
 それができなければ、シュートはそのままゴールになります。

 この手で《赤》は、意図した展開に持ち込むことができるでしょうか。

 
 
《つづく》