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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・38

 
 
前回よりつづき》

 
《第102手終了時》
ファイル 74-1.jpg

 得点リードしている《青》に時間進行の選択権があるため、時間の経過が
早くなっている後半ここまでの展開です。
 《青》側の陣の狭い領域でボールの奪い合いを続けている状況の中、《赤》の
反撃を防ぐべく、ボールを持たされた状態で逃げる《青》の[Spr]。《青》は
1点のリードを守ることができるでしょうか?

 
 

●後半11分/第103手

 《赤》の第103手。
 《赤》としては、《青》の[Dri]へのパスは通ると危険なので(自陣ペナルティ
エリアへの突入路が通っています)パス交換を切りたいところです。しかし、
パスの出し手である《青》[Spr]も気づけば、タッチライン際の正面前方に長い
脱出路を得ています。

 ここは《赤》が[Fig]で《青》[Spr]にただ寄せてボール奪取&パス妨害を
しても、次手で《青》は[Spr]でボール奪い返して縦に抜け出してしまうで
しょう。
 ならば、《赤》[Fig]は《青》[Spr]に寄せた後、競り合いをして位置を入れ
替える他ありません。ということで図のような動きになります。
 時間は後半11分に。

ファイル 74-2.jpg

 競り合いによって[Fig]が「一手で相手ペナルティエリアに入れる位置」から
離れてしまうのは実は不本意なのですが、これをしなければ一気に《青》の優位
になってしまうので仕方ありません。

 
 

●後半12分/第104手

 《青》の第104手。
 また[Spr]が《赤》[Fig]からボール奪い、そのまま一歩前進します。
 次手に再度《赤》にボールを奪われたとしても、《赤》[Fig]の競り合いに
位置取りを振り回されることはないだろう動きです(競り合いで入れ替われば
[Spr]はまた正面に長い移動ができる位置に移ってしまうので)。
 そしてまた[Dri]にパスします。
 時間は後半12分に進めます。

ファイル 74-3.jpg

 
 

●後半13分/第105手

 《赤》の第105手。
 チャンスになるような《青》のミスも出ないし、さすがに狭い場所で攻防が
続くことに焦れてきた様子の《赤》。
 ひとまずボールを争う場所を移すことにしました。
 そのために、パスの送り先である《青》[Dri]の方に対し、[Bal]でチェックに
行きました。
 [Bal]が《青》[Dri]の斜め移動コースを塞いで、相手の攻撃も妨げる形です。
 時間は後半13分に。

ファイル 74-4.jpg

 
 

●後半14分/第106手

 《青》の第106手。
 前の手でパスを送られた[Dri]コマの初期位置は、ボールを持っての斜め
移動で相手ペナルティエリアに突入するのに適した配置だったのですが、
今回ボールは移動できたものの、同時に攻撃進路が《赤》[Bal]によって
塞がれてしまいました。
 それを受けての今の手ですが、とりあえずボールはすぐに奪い返すとして、
そこからどう動くかです。
 この[Dri]ですぐに反撃することは無理な状況なので、いったん後方に
下がり、守備的位置にいる[Fig]にあずけたボールを、そこからそのまま
前線の[Fig]へとパスすることにしました。
 時間はまた進めて、後半14分に。

ファイル 74-5.jpg

 
 初期位置のままに居る前線の[Fig]は、《赤》も後半立ち上がりすぐに利用
したように、相手がやや妨害しにくい位置関係にあり、《青》にしてみれば
思いがけず良いカウンターの形ができたと言えるかも知れません。

 
 
《つづく》