《前回よりつづき》
後半も1/3を経過。
後半は互いにシュート1本ずつを放ち、試合通じてここまでのシュート数は
《青》4本、《赤》6本となっています。
1点のビハインドを追って攻勢に出ようとしている《赤》の手番からです。
●後半17分/第109手
《赤》の第109手。
試合時間も残り30分を切ったということで、ますます攻勢を強める必要を
感じている《赤》です。そのためには、選手構成のバランスを崩してでも
シュートチャンスを増やしていく必要があるでしょう。
ということで、ここで最初の選手交替を行います。
選手交替はコマの移動1回に代わって、フィールド上の選手コマとサブの
選手コマを入れ替えることができます。
交替は試合を通じて3回までで、その制限の中でなら1回のタイミングで
同時に何枚を替えても構いません。しかしここでは、《赤》は[Mov]1枚だけ
を[Fig]に選手交替させました。
これで、前線にも[Fig]が2枚になりました。
そして、交替させたその[Fig]へと、即座に[GK]からパスを送り込みます。
時間は後半17分に。
●後半18分/第110手
《青》の第110手。
《赤》[GK]に寄せてボールを奪う手段は無いので、このパスに守備アクション
をするにはどうしても、自陣ペナルティエリアでの《赤》[Fig]への対処を強い
られることになります。
ということで、パスを受けようとしている《赤》[Fig]からボールを奪うことが
できないか、検討してみますが……
[Fig]で寄せることで、競り合いでペナルティエリアから《赤》[Fig]を追い
出すことはできても、次手で《赤》[Fig]がすぐエリア内に戻ることは阻止でき
ません。
また[GK]と[Fig]の連携でボールを奪ったとしても、《赤》[Fig]は競り合いで
容易に取り戻すことができてしまいます(選手交替によって《赤》が《青》から
奪ったのは、まさにこの対応策です)。
……《赤》からボールを奪う形での守備は、どうやらできないようです。
やむなく《青》は、もうひとつ残された手段で《赤》[Fig]へのパスを妨げる
ことにします。
ディフェンスライン上の選手コマをまとめて動かすことで相手選手コマを
オフサイド位置に置き去りにする、オフサイドトラップです。
この場合、最後尾でディフェンスラインを形成しているのは右サイド
(《青》主観で)の[Fig]、[Spr]コマの2つのみです。そして、両選手コマの
前方には移動を妨げる他のコマはありません。
そこで《青》は「ディフェンスライン上下」のルールを用いて、最終ラインの
両コマを、左サイドの[Spr]コマが居る高さまで(つまり1歩ぶんだけ)前進。
ディフェンスラインを上げました。
これで、パスを受けようとしている《赤》[Fig]はオフサイド位置に居ると
いうことになり、続く《赤》の手番、パスを受けることはできなくなりました。
時間は進めて後半18分に。
次の手番、《赤》はまた[GK]がボールを持った状態から攻撃を再検討する
ことになります。