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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』自由配置の例・2

 
 ファイル 81-1.png

 進行中の対局リプレイも後半30分。
 ここで最後に挟むインターバルとして、自由布陣プレイのための配置サンプル
をさらにご紹介しましょう。

 今回ご紹介するのは、より極端な戦い方を志向した選手配置です。
 「極端に守備的な配置」
 「極端に攻撃的な配置」
 ……と2回に分けて、それぞれ2つずつ例示します。

 ということで、今回のサンプルは「極端に守備的な配置」2つです。

 前回の配置サンプルはこちらに。

 
 

■例5・ペナルティエリアを選手で埋め尽くそう

ファイル 81-2.jpg

 
 極端な守備的姿勢を企図した配置例です。
 選手の大半を自陣ペナルティエリア内に並べ、ゴール前を固めることで、
相手の効果的な攻撃 ~ とりわけペナルティエリア内からのシュート ~ を
阻みます。

 「ゴール前を固める」といっても、選手数の都合上、ペナルティエリア内の
全てのマス目を選手で埋め尽くすことはできません。それに、選手が隙間なく
ギュウギュウにひしめいていたら、相手の[Fig]コマが接近すればいとも簡単に
ズタズタにされてしまうでしょう。
 そのため、各選手コマは互いに直接隣り合わないようにしつつペナルティ
エリア際に並んで守るという、図のような形になっています。

 守備陣全体でのペナルティエリア内外のサポート能力を高めるために、基本
的な選手構成から[Pas]をサブに下げて代わりに[Mov]を2枚にしています。

 また これでも、相手[Fig]コマが脅威であることには違いありません。
 [Fig]コマがペナルティエリア外に控えているのは まさにその対策で、相手
[Fig]が突破を狙って近づいてきた時には、これら[Fig]コマの競り合い能力に
よって早めに相手コマを遠ざけるようにしましょう。
 中央前方の[Fig]コマは、唯一のカウンター要員として前線に出していくべく
この位置に置かれていますが、状況によっては他の[Fig]を助けて守備に回る
こともあるでしょう。そうすると反撃を狙う力が大きく減退してしまいそう
ですが、ペナルティエリア内からでも[Spr]コマの前方に進路を確保しておく
ことで、相手にプレッシャーを与え続けることができます。

 
 

■例6・ペナルティエリアに相手選手を断固として入れまいぞ

ファイル 81-3.jpg

 
 これも、守備的に極端な配置例です。
 例5と同じように、自陣ペナルティエリアに相手を寄せつけないことを狙った
ものなのですが、こちらはペナルティエリアの中を固めるのではなく、エリアに
達するその手前で相手を防いでしまおうという意図があります。

 ペナルティエリアの前に選手コマ7つで横一列のラインを敷いて、一枚の
強固な壁とします。そして防衛ラインの前方に[Bal]コマ2つを置くことで、
その横移動能力を活用して防衛ラインの隙間をケアする形です。2つの[Bal]は、
互いの横移動を邪魔せずカバーし合えるように、縦位置をずらして配置します。

 「相手を防衛ラインの向こう側には行かせない」という考え方を基本として、
防衛ラインの壁と[Bal]とをうまく連携させ、攻撃を狙ってくる相手選手コマを
「壁」の手前で阻止していきましょう。
 この「壁」がうまく機能している間は 相手コマはペナルティエリアにボール
を持ちこんで来ることは無いので、つまり危険なシュートを受ける危険を排除
できます。

 相手の[Mov]や[Fig]の競り合い能力で「壁」ラインを突破されても、ボールを
持っていない分には気にすることはありません。
 後で突破した選手に相手がパスしようとしても、それは悉くオフサイドです。
 慌てずラインの維持に努めましょう。(ラインに穴を開けられたら、その補修
を最優先すべきです)

 怖いのは、ボールを持って「壁」ラインの隙間を突破しよう狙ってくる相手の
[Spr]コマです。最大3個の[Spr]コマにどう対処するかが考えどころになるで
しょう。

 
 
 「壁」ラインを形成する選手構成には、ボールを持っていない時の移動能力に
弱さがある[Dri]と、逆に移動の大きさが守備ラインに穴を作ってしまう原因に
なるかもしれない[Mov]とをスターティングメンバーからあきらめて、代わって
[Fig]、[Pas]を投入しています。
 一歩ずつながら全ての方向に移動できる[Fig]、[Pas]の特性が、「壁」ライン
の穴を絶えず埋めていく役割に適しているという考えからです。

 サブに回した[Dri]と[Mov]は、わずかな好機で攻勢に出る時に、交替投入で
活かす方向で考えましょう。

 図の前線右サイドに置いている[Spr]は、唯一攻撃機を窺うための選手です。
相手布陣の間隙を突くことが狙いなので、相手の配置について何か予測ができる
なら、隙ができそうな位置に合わせて初期位置を決めるといいでしょう。

 
 
 
 ――ここまで、「極端に守備的な配置」2例をご紹介しました。
次回は続きまして、「極端に攻撃的な配置」を取り上げます。