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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・45

 
 
前回よりつづき》

 
《第126手終了時》
ファイル 84-1.jpg

 
 《赤》がわずかな間隙から《青》の妨害を振り切り、[Pas]からパスを配って
攻撃を組み立てられる形を得ました。
 ここからは[Pas]から飛ぶパスが《青》陣を襲い、《青》はそれを防いでいく
展開になりそうです。

 
 

●後半35分/第127手

 《赤》の第127手。
 パスを送った右サイド(《赤》主観)の[Dri]が、《青》[Spr]によって攻撃の
進路を塞がれました。
 しかし、《赤》の攻撃手段はまだまだあります。《赤》は気にすることなく、
手を換え次の攻めを繰り出します。こんどは逆サイドから。

 
 第123手に左サイド(《赤》主観)の[Dri]が動いたため、左側の自陣にいる
[Spr]の前方進路が開いています。
 この[Spr]を使って、直前《青》の手でディフェンスラインが僅かに下がった
ところを突こうと、《赤》は考えました。

 まず、直前に出していた[Pas]から右サイド[Dri]へのパスは中断し、[Pas]が
ボールを持ち直します。
 そして[Spr]を、相手最終ラインぎりぎりの位置まで一気に上がらせ、改めて
そこを目がけてロングパスを送ります。[Pas]がその特性を発揮し、左右へと
ボールを振る形です。
 時間は後半35分に。

ファイル 84-2.jpg

 
 このままボールを受け、斜め前方移動で相手ペナルティエリアに入り込めば、
こちらからでもシュートチャンスを得ることができます。

 
 

●後半36分/第128手

 《青》の第128手。
 [Pas]の「必ず通る」パスがこんどは逆サイドに振られました。
 《赤》[Spr]からボールを奪うことはできず、近くの[Fig]が接近~競り合い
を行っても位置関係的に《赤》[Spr]のペナルティエリア進入を止めることは
できません。

 結局、《青》は[GK]で《赤》[Spr]の進路を塞ぎました。
 時間も進めて後半36分に。少しでも早く時間が進んで欲しい《青》です。

ファイル 84-3.jpg

 
 

●後半37分/第129手

 《赤》の第129手。
 左から狙った攻撃も《青》に遮断され、また次の攻撃です。
 こんどは再び右サイドから。
 右サイド~左サイドと狙ってさらに右サイドと、《青》を左右に振り回し
ます。

 左サイド[Spr]へのパスはこれも中断。ボールをまた[Pas]に戻します。
 そして動くのは、右サイドの最前線に居る[Fig]コマ。
 第126手に[Dri]の攻撃進路を塞いだ《青》[Spr]に接近し、競り合いで位置を
入れ替えます。

 これで《青》のディフェンスラインはさらに後退しました。
 そして、競り合いによってオフサイド位置でなくなった[Fig]に、三たび
[Pas]からのパスが送られます。
 時間は後半37分に。

ファイル 84-4.jpg

 
 

●後半38分/第130手

 《青》の第130手。
 《赤》が左右に振り分けるパスに翻弄されながらなんとか対応している《青》
ですが、ここでとうとう《赤》の動きを追いきれなくなってきました。

 直前の《赤》の指し手によって、またペナルティエリアの左サイド(《青》
主観)が狙われています。
 《赤》のペナルティエリア内シュートを防ぐには、今度も[GK]で相手進路を
塞ぐしかない状況です。しかし問題なのは、ボールを受けようとしている《赤》
の選手コマが[Fig]であること。
 先ほどと同じように[GK]コマで相手をチェックしても、[Fig]の競り合い能力
で位置を入れ替えられれば、結局ペナルティエリアへの進入を避けることは
できません。しかも、競り合いによって[GK]コマがペナルティエリア外に追い
出されることになり、これは守備面で非常に大きな危険です。

 つまりこれは、この試合中ここまで何度か起きた状況。
「サイコロシュートを最低1回浴びることは避けられない状況」です。

 こうなると するべき対処は、《赤》のサイコロシュートを受けて、それが
幸運にも外れた場合の備えをすること。
 サイコロシュートが外れるとボールは守備側の[GK]コマの手に渡るので、
その[GK]コマを、《赤》の選手コマがすぐに追えない位置に移動させます。

 時間ももちろん進めます。後半38分に。

ファイル 84-5.jpg

 
 このようになったら、普通なら《赤》は次手、そのまま[Fig]がボールを受けて
ペナルティエリアに進入、サイコロシュートのワンチャンスに賭けるところです。

 しかしここで《赤》には、また別のアイデアが浮かんでいました。

 
 
《つづく》