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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・46

 
 
前回よりつづき》

 
《第130手終了時》
ファイル 85-1.jpg

 試合最終盤、同点を目指して最後の猛攻をしかける《赤》。
 [Pas]を駆使してロングボールで左右に揺さぶる《赤》の攻撃に、《青》は
とうとうサイコロシュートを一度は受けることを覚悟するに至りました。
 そんな《青》の動きを見てからの、《赤》の手番からです。

 
 

●後半39分/第131手

 《赤》の第131手。
 残りわずかな試合時間でなんとか得点を生み出す決意の《赤》。
サイコロシュートの一発に賭けることができる態勢は作れました。しかし、
《赤》はここで闇雲に運任せな一発勝負のシュートを放つことはしません。
 残り時間をめいっぱい使って、得点の確率を大きく引き上げることを考えて
いました。

 そのための動きとはこうです。

 
 まず、先に[Pas]が出していたパスは、また中断します。
 ボールは前線の[Fig]には渡らず、[Pas]がまたボールをキープしました。

 移動させる選手コマは、前線の中央、相手ペナルティエリアにいる[Fig]です。
 この[Fig]コマを、右斜め前方に移動。
 これでこのコマの位置はオフサイドになってしまいますが、そんなことは
《赤》は気にしていないようです。

 そして。

 ボールを持つ[Pas]が、相手ゴール中央を目がけて直接、超ロングシュートを
放ちました!

 時間は後半39分に。

ファイル 85-2.jpg

 
 

●後半40分/第132手

 《青》の第132手。
 《赤》が放ったロングシュートは通常のシュートなので、これを放置すれば
相手のサイコロ運に頼る間もなく確実に失点です。

 シュートしている[Pas]コマからは直接ボールを奪うことができない位置関係
にあるので、ここはシュートを受けているGOALコマの側でシュートを切るしか
ありません。
 そして、シュートを受けている[OA]コマに隣接してゴールインを防げるのは、
現状[GK]コマのみです。

 直前までなら、ペナルティエリア前で守備していた右側(《青》主観)の
[Fig]コマを下げることでも[OA]コマに対処できていたところですが、《赤》の
第131手によってその移動コースは塞がれています。

 つまり先ほどの《赤》の手は、シュートを放ちつつ、同時に《青》[GK]に
その対処を強制して、ゴール前に釣り出す意図があったということでしょう。

 それが何のためなのか、ここに至れば《青》にもじゅうぶん理解できるところ
です。しかしすでに、他に選択肢はありません。
 [GK]を動かして、[OA]コマへのボールを取ることでシュートを止めました。

 時間も進めます。後半40分に。

ファイル 85-3.jpg

 
 

●後半41分/第133手

 《赤》の第133手。
 ここから《赤》の、最後の反撃です。

 前線の[Fig]を《青》[GK]に寄せ、ボール奪ってそのままサイコロシュートを
放ちます。

ファイル 85-4.jpg

 
 サイコロを振って……
 

 
 1は出ませんでした。
 シュートはハズレ。得点なりません。

 
 ボールはまた《青》[GK]へと渡りました。
 時間は後半41分に。

ファイル 85-5.jpg

 
 しかし、《赤》の攻勢はまだ続きます。

 
 
《つづく》