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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・47

 
 
前回よりつづき》

 
《第133手終了時》
ファイル 86-1.jpg

 相手[GK]に選手を張り付かせて追い込み、サイコロシュートの連打で同点弾を
狙う《赤》と、逃げ続ける《青》という構図で、試合もラストスパートです。

 ここからは、試合終了までを3回に分けて追い、比較的短期間に続けて更新
します。

 
 

●後半42分/第134手

 《青》の第134手。
 ついに作られた《赤》のサイコロシュート波状攻撃態勢から、最初に放たれた
サイコロシュートが外れてボールが《青》[GK]に渡ったところからです。

 シュートを放った《赤》[Fig]はまだ《青》[GK]に隣接しているため、放って
おけば当然また《赤》[Fig]がボール奪取してシュートを放ってきます。
 とはいえ《青》[GK]が単純に逃げても、マンマーク移動を使える《赤》[Fig]は
すぐ追跡してどのみちシュートを受けます。

 
 こんな時は、「マンマークによる相手コマの移動先がペナルティエリア外」に
なるように移動すればだいたいは危険を回避できるのですが、今の場合は相手
選手コマが[Fig]であることが問題です。
 このような動きで相手コマをペナルティエリア外に出したとしても、《赤》の
[Fig]は〈 マンマーク移動 → 競り合いで[GK]と位置入替え 〉とすることで、
結局ペナルティエリア内からのシュートを受ける上に、[GK]コマをエリア外へ
追い出されてしまうことになります。

 他にも「マンマーク移動先となるべき位置に、すでに他のコマが居る」という
位置関係になるよう移動することで、マンマークで追ってくる相手選手コマを
振り切る方法もあります。
 しかしこれも今の場合、そんな位置関係を作れる唯一の移動先――ペナルティ
エリアの左前方隅(《青》主観で)――で「すでに居るコマ」として待ち構えて
いるのは、これも《赤》[Fig]。競り合いでエリア内シュートを受けるのは変わり
ありません。

 
 再度のサイコロシュートを受けることがどうせ避けられないのなら、わざわざ
[GK]コマを動かす必要すら無いのかも知れません。しかし《青》は、それで
《赤》に自由な一手を余計に与えてしまうのも気分が良くないということで、
[GK]を曖昧な位置に逃げさせておくことにしました。

 下図の位置に[GK]を動かして、第134手終了です。
 《青》にとって現在重要なのはむしろ時間の経過。
 進めて、後半42分になります。

ファイル 86-2.jpg

 

 
 ――と、ここで《青》は試合終了を焦るあまり少々いい加減な手を
指してしまいましたが、実はここでは、《青》にとってより良い手が
ありました。
 次の《赤》サイコロシュートは避けることはできないにしろ、その
また次・第137手(後半45分)に更なるサイコロシュートを受ける危険
を避けるための手です。

 それは、下図のような位置に動くこと。
 この位置に[GK]を移動させると、前述のように《赤》にマンマーク
移動からの競り合いで、[GK]がペナルティエリア外に出された上に
サイコロシュートを受けてしまいますが……

ファイル 86-3.jpg

 ……そのシュートが幸運にも外れたなら、[GK]隣接の[Fig]コマで
このように移動&ボール受け渡しをさせることで、ボールをキープ
して以降の《赤》の波状攻撃を回避することができたのです。
 さらにはボールの受け渡し先が[Pas]なので、そこからパスを送り
出して一気にカウンター攻撃に持ち込むことも可能だったでしょう。
 

 
 

●後半43分/第135手

 《赤》の第135手。
 もう《赤》はここに至っては、撃てる限りのシュートを放ち続けるだけです。

 最前線の[Fig]がマンマーク移動で《青》[GK]を追い、ボールを奪ってそのまま
サイコロシュートに持ち込みます。
 時間進んで後半43分に。

ファイル 86-4.jpg

 サイコロを振って……


 1が出ました! ゴールです!

 ついに《赤》が得点しました。
 これでスコアは1対1。この最終盤に同点に持ち込むことに成功しました。

ファイル 86-5.jpg

 
 《青》としては、残り数分を堪え切れなかったのが悔やまれるところです。
 また、先ほど直前の《青》の対応で より良い指し手を紹介しましたが、
ここで失点してしまうのであったら、その良手を指しても結果的には意味が
なかったようですね。

 
 
《つづく》