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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・28

 
 
前回よりつづき》

 
《第70手終了時》
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●前半36分/第71手

 《青》の第71手。
 《赤》が仕掛ける更なる攻撃にいかに対応するか、《青》は検討します。

 第70手の《赤》[Dri]へのパスは、[Pas]からのものなので必ず通ります。
 パスを受けている《赤》[Dri]の、《青》ペナルティエリアへの進路上には
《赤》[Spr]がいます。

 《赤》[Dri]が斜め前方に一歩移動すれば、《赤》[Spr]にボールを渡して
シュートすることができます(《赤》[Spr]は現在オフサイド位置ですが、
隣接コマ間のボール受け渡しはオフサイドの適用外です)。
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 《赤》[Mov]が後退移動して[Dri]と[Spr]の間に入っても、同じくボール受け
渡しでシュートできます。

 
 これらは、《青》[Fig]が一歩後退すれば、防ぐことはできます。
 しかしそうしても、《赤》[Dri]は前方に一歩進むことでもペナルティエリア内
に入ってシュートが可能です。
 ここはいずれにしても、《赤》のサイコロシュート1回は許すことになると、
割り切った方が良いのでしょうか。

 考えた末、《青》は結局[Fig]を一歩後退させます。
 ボール奪取はあえて行いません。奪ったボールを《赤》[Spr]にさらに奪われ、
《赤》[Spr]に「移動した上でのシュート」を許すと、さらに厄介な状況を招き
かねないと考えたためです。
 時間は前半36分に。

 
 

●前半36分/第72手

 《赤》の第72手。
 《青》の手を見て《赤》は《青》の予測どおり、[Dri]を一歩前進させて
サイコロシュートを試みます。

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 《赤》が振るサイコロの目は……

ファイル 61-4.png

 シュートは失敗です。
 時間は進めず。

 ボールは《青》[GK]に渡ります。

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 シュート失敗によってあっさりボールを失ってしまった《赤》。
結果として、分厚い攻撃に持ち込むことは望めなかったということでしょうか。

  
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・27

 
 
前回よりつづき》

 
 《赤》が《青》に対して左右への揺さぶりで攻撃しようとしていますが、
《青》は、後手に回った形でも構わないから と時間を空費させるための守備
対応を見せてきています。
 《赤》がじっくり狙う遅攻は功を奏すでしょうか。

 
《第67手終了時》
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●前半34分/第68手

 《赤》の第68手。《赤》はさらに攻め手を増やしていきます。
 [Pas]から右サイド[Dri]に送ろうとしていたパスを、これもまた中断。
 中央後方に控えていた[Spr]を、《青》陣のペナルティエリア、《青》[GK]が
直前まで居た位置に突入し、そこに[Pas]が改めてパスを送りました。
 時間は進めず。

 
ファイル 60-2.jpg

 
 

●前半35分/第69手

 《青》の第69手。
 ペナルティエリアに入り込んできた《赤》[Spr]のシュートを阻止するため、
《青》はまたオフサイドトラップ(最終ラインの位置を操作することで、
意図的に相手選手をオフサイドにさせプレー関与を封じる策)を使います。

 最後尾に位置する《青》[Fig]を一歩前進、さらにそこで隣接する《赤》[Dri]
と競り合いをして位置を入れ替えます。
 左サイド(《青》主観)の《赤》[Spr]への監視を維持したまま、進入して
きた中央の《赤》[Spr]をオフサイドにする手です。
 時間は前半35分に。

 
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●前半35分/第70手

 《赤》の第70手。
 中央から前進させた[Spr]へのパスは、オフサイドにされることで通らない
ものにされてしまいました。
 そのため、やむなくパスはまた中断。ボールは[Pas]に戻されます。

 次はまた左サイドから。
 左サイドの[Dri]にパスを送った上で、今度はその[Dri]を右斜前に進めます。
オフサイドラインぎりぎりの位置です。
 時間は進めず。

 
ファイル 60-4.jpg

 
 《青》の[Fig]にあえて隣接するのは 競り合いで振り回されてしまうリスクが
あるようにも見えますが、《青》にはそれがかえって、《赤》に狙いがあるよう
に思えます。
 《青》はこの《赤》の手がもたらす効果を、きちんと検討してみる必要があり
そうです。

 
 
《第70手終了時》
ファイル 60-5.jpg

 
 
《つづく》

 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・26

 
 
前回よりつづき》

 

●前半32分/第64手

 《赤》の第64手。
 前の手で行ったパス交換は、そのまま[Spr]から[Bal]へとボールを移しました。
 そしてさらに、[Bal]から[Pas]へと受け渡します。
 これで[Pas]は、その特長である「必ず通るパス」をフリーで送り出すことが
できる態勢になりました。
 (直前に[Pas]コマを一歩後退させたのは、《青》[Bal]による[Pas]への
  チェックを、マンマークも含めて振り切るためでした)

 この状況をどう活かすか。
 最前線にいる[Mov]にパスを送っての攻撃は、《青》のオフサイドトラップを
かわしつつ効果敵なシュートにつなげるのがやや難しそうです。
 そこでまた別の攻撃を狙ってみます。

 左サイドの[Dri]を一歩前進。そこに[Pas]からのパスを送り込みました。
 [Dri]コマには《青》の[Spr]が隣接していますが、[Pas]から発したパスは
必ず通るので、《青》はここでボールを奪うことはできません。
 時間は進めず。

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●前半33分/第65手

 《青》の第65手。
 ボールを奪えない態勢で相手が自陣ペナルティエリア進入を狙っているならば、
妨害するにはその進路を途中で塞ぐほかありません。
 《青》主観で右サイドの《赤》[Dri]の進路を遮ることができる選手コマは、
《赤》[Dri]そばの[Fig]、あるいは[GK]があります。
 《青》はさしあたり、[GK]を右に振り向けることで《赤》[Dri]のドリブル進入
を妨げる形をとりました。
 時間は前半33分に。

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●前半33分/第66手

 《赤》の第66手。
 左サイド[Dri]からのペナルティエリア突入路は妨害されましたが、《赤》は
動じずに次の手に変化します。

 まずは前の手で行ったパスによるボールの行方を確定しますが、ここでボール
保持者を再度[Pas]とします。[Dri]へと送ろうとしていたパスを、状況を見て中断
した格好です。

 そして、左後方にいる[Spr]を斜め前方移動させた上で、[Pas]からは先ほどとは
逆、右サイドの[Dri]にパスを出します。

ファイル 59-3.jpg

 《青》[GK]が空けた進路を、右の[Dri]でもう一度狙って見せようという形です。
且つ、[Spr]を移動させることによって正面前方への進路を作り、「この後また
《青》[GK]が動いたら、この[Spr]でもペナルティエリアを狙いもするよ」という
姿勢も見せて圧力を増しています。
 時間は進めず。

 
 

●前半34分/第67手

 《青》の第67手。
 ボールが再び逆サイドに振られて対応を迫られている《青》ですが、ここは落ち
着いて また[GK]を戻して《赤》[Dri]の進路を塞ぎます。
 時間は前半34分に。

ファイル 59-4.jpg

 
 一見、《青》は《赤》の揺さぶりに振り回されるまま ―― という風にも見えます。
 しかし、このように《青》がひたすら[GK]で《赤》の進入に手当てし続けるよう
な後手に回った形になったとしても、得点をリードしている《青》にしてみれば、
試合時間が徒に消費されていく分、実はありがたい……という面もあるのです。

 このように割り切った対応を《青》がしてくると、《赤》としては ある種
より「凝った」攻撃を作ることが求められてきそうです。

 
 
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・25

 
 
前回よりつづき》

 
 
《第60手終了時》
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 《棋譜の作成と専用シートについての記事よりつづき》
をはさんで、対局再開です。
 1点ビハインドを背負った《赤》が、反撃を期して攻撃の形を構築しようと
しています。

 
 

●前半31分/第61手

 《青》の第61手。
 相手のアクションを急がせてボール奪取機会を伺うためにも、まずはとにかく
ボールに向かって守備をします。
 [Mov]を後方に移動、《赤》[Dri]に寄せて、一旦ボールを奪います。
 この時点ですぐボールを奪いきることは勿論できませんが、可能ならここから
ボールホルダーを囲んでいくつもりです。
 時間は前半31分に。

 
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●前半31分/第62手

 《赤》の第62手。
 前線右サイドは対処されましたが、《赤》はあわてず、ボールを下げてまた
後方から攻撃を作り直すことを企図します。
 [Pas]を一歩後退。そして右の[Dri]がボールをあらためて《青》[Mov]から
奪い、隣接の[Spr]に渡すとまた[Bal]へとパスを戻しました。
 時間は進めず。

 
ファイル 58-3.jpg

 
 

●前半32分/第63手

 《青》の第63手。
 ボールがまた《赤》側の陣まで戻ろうとしている状況ですが、《青》にとって
残念なことに、ただちにこのパス交換を遮断してボールを奪うことはできない形
です。こうなると《赤》は恐らく次手で、[Pas]にボールを持たせて攻撃へのパス
を送り込もうとしてくるでしょう。

 そこで《青》は、最後尾の[Fig]をこのように動かしました。

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 《赤》の攻撃で警戒すべきは、まず最前線の[Mov]です。
 [Pas]からのパスが[Mov]に通れば、《青》は抵抗できないままシュートに持ち
込まれます。そのため《青》は[Fig]の位置を上げることで、《赤》[Mov]の位置
をオフサイドにしました。オフサイドポジションに置いてしまえば、そもそも
《赤》は[Mov]にパスすることができません。
 同時に、まだパス交換中の《赤》[Spr]が自分で縦に突入してくる可能性が
まだ残っているため、[Fig]の移動方向は中央寄りではなくアウトサイド側を選
びました。
 時間は前半32分に。

 
 
《第63手終了時》
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 [Pas]を起点に、「必ず通るパス」を駆使しての攻撃を狙える形を作った《赤》
ですが、《青》もそれなりの対応を見せています。
 ここから《赤》はどのような攻撃を展開するでしょうか。

 
 
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・24

 
 
前回よりつづき》

 
《第56手終了時》
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 中盤での攻防の中から、《赤》が攻撃への道を探っています。

 
 

●前半29分/第57手

 《青》の第57手。
 パス交換中の《赤》の[Dri]、[Bal]からただちにボールを奪う手段は無いため、
《青》は次善の策として、[Mov]を移動させ、ボールに関与する両方の《赤》コマ
に睨みを利かせる形をとりました。
 時間は前半29分に。

 
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●前半29分/第58手

 これを見て《赤》は、仕掛けの意図を見せ始めます。
 直前 第56手のパス交換によるボールの行方をひとまず[Bal]に決定。つづいて
先にパス出しした[Dri]が一歩前進します。そして、さっきボールを受けたばかりの
[Bal]からふたたび、もとの[Dri]へとパスを送りました。
 再度ペナルティエリア進入を狙う形を作りつつ、次手で[Dri]によるドリブル攻撃
ができれば良し、それが妨害されたなら、[Bal]のところからまた攻撃を作り直そう
……という手です。
 時間は進めず。

 
ファイル 56-3.jpg

 
 

●前半30分/第59手

 《青》の第59手。
 《赤》[Dri]によるペナルティエリア突入の進路がまた開けられたので、
《青》は何をおいてもとにかくこれに対処します。

 ここは単純に《赤》[Dri]の進路をまた[GK]の移動で塞げば、《青》としては
当面問題ありません。
 次手に《赤》がまた[Dri]の進路をずらして突入を狙ってくる可能性もあります
が、その時はまた[GK]を動かして塞いでしまえばいいのです。
 互いに延々これを繰り返して千日手のようになってしまったとしても、それで
無駄に時間を消費して困るのは得点ビハインドの《赤》の方ですから。

 時間は前半30分に。

 
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●前半30分/第60手

 《赤》の第60手。
 《青》の対処で特に揺らぐこともなく、《赤》は態勢作りを進めていきます。
 先にパスしていたボールは、そのまま[Dri]に移動。
 そしてボールキープした[Dri]はそのままに、パスを出していた方の[Bal]を
移動させました。
 時間は進めず。

 
ファイル 56-5.jpg

 
 
 《赤》の狙いは、複数の位置から幅広い攻めを展開していくこと。
 ここから、どのような形を作っていくのでしょうか。

  
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・23

 
 
前回よりつづき》

 
《第50手終了時》
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 失点からキックオフした《赤》。
 右サイドにパスを振ろうとしたものの、《青》の対応を受けて一旦それは諦め
ます。そして、中盤やや後ろの位置から[Spr]コマで《青》陣のペナルティエリア
をうかがう形をとりました。
 ……というところから続きです。

 
 

●前半26分/第51手

 《青》の第51手。自陣ペナルティエリアを狙える《赤》[Spr]に対してどうケア
するかが、まずは問題です。
 前の手と同じにまた[GK]を移動させて[Spr]の進路をふさげば、きっと《赤》は
何食わぬ顔で、もう一度サイドの[Spr]・[Dri]の位置にパスを送るでしょう。
これでは、《赤》[Dri]の進路をふさいだ前の手がムダになるだけです。

 ここで《赤》[Spr]にペナルティエリア進入をゆるしても、すぐに来るだろう攻
撃は単発のサイコロシュートだけ。ならばあえてひとまずシュートを受けて……
という手もなくはありません。しかし、単発でもなんでもたびたびやらせていたら
いずれはゴールになってしまうものです。

 結局、右サイド(《赤》主観では左サイド)の《赤》[Dri]を警戒していた[Fig]
コマを動かすことで、《赤》[Spr]の進路をふさぐことにしました。
 見張っていた《赤》[Dri]のボール保持時の進路も続けてふさぐようにしながら。
 時間は前半26分に。

 
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●前半26分/第52手

 《赤》の第52手。
 《赤》はさらに別の攻め手を探る手を打ちます。
 前線から中盤の位置まで下がっている[Fig]コマを移動、《青》[Bal]と競り合い
をして位置を入れ替えました。
 時間は進めず。

 
ファイル 55-3.jpg

 
 

●前半27分/第53手

 《青》、前線のオフサイド位置にいる[Fig]を後退させて、《赤》[Spr]に接近
します。次手以降、競り合いをかけられる態勢です。
 時間は前半27分に。

 

●前半27分/第54手

 《赤》、《青》[Fig]の接近を嫌ってか、ボールを持った[Bal]が右方向へ移動、
さらにボールを[Pas]に移しました。
 [Bal]が移動できる安全な場所は他にもあるのに、《赤》はあえて中盤に密集を
作るように動きました。《青》に対して、あえてボールを晒してみせている様にも
見えます。
 時間は進めず。

 
ファイル 55-4.jpg

 
 ここから、中盤の狭い領域での攻防になっていきます。

 

●前半28分/第55手

 《青》は、[Mov]を動かして《赤》[Pas]からボールを奪います。
 そしてボールは[Bal]を通じてこんどは《青》の[Pas]へ。
 時間は前半28分に。

 

●前半28分/第56手

 しかしこの《青》の動きを織り込み済みだったらしい《赤》は、[Fig]のアクロ
バティックな動きでまたボールを手中にします。

 《赤》[Fig]は、まず《青》[Bal]と競り合って入れ替わると、《青》[Pas]から
ボール奪取しつつそのまま連続で《青》[Mov]に競り合い、そして移動。サイドに
いる味方の[Dri]にボールを渡しました。
 ボールを受けた《赤》[Dri]は、ここでさらにパスを出すことができます。
 [Dri]はまだ密集にいる[Bal]へとパスを送り、ここで手番を終えました。
 時間は進めず。

 
ファイル 55-5.jpg

 
 
 わざと狭い局面でのボールの奪い合いに持ち込んだ感のある《赤》。
 この状況から攻勢を作っていける算段があるのでしょうか。

 
 
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・22

 
 
前回よりつづき》

 
 前回《青》のサイコロシュートが決まり、ついにスコアが動きました。

 《赤》0-1《青》となって、《赤》のキックオフから試合は再開されます。

 実際のフットボールとは異なり、この『サッカー戦術をボードゲームで表現でき
るか?』では得点時の選手コマ位置はそのままでキックオフするルールです。
 失点した《赤》は、自陣後方に下がっていた[Bal]をセンターサークル中央マス
に移動させ、ボールを持たせます。
 この状態から、《赤》の手番からスタートです。

 
ファイル 54-1.jpg

 
 

●前半24分/第48手

 《赤》の第48手。
 [Bal]コマによるキックオフから、攻撃の起点作りを始めます。
 とはいえこの場合は、起点となれる場所は失点前からすでにありました。
なので、そこにボールを送り込みます。

 [Bal]コマを、相手守備を避けるために移動させた上で、右サイド前方へパス
しました。
 右サイドでは[Spr]と[Dri]が連携していて、相手陣深くに進入していく用意が
整っています。
 時間は進めず。

 
ファイル 54-2.jpg

 
 

●前半25分/第49手

 《青》の第49手。
 パスを遮ることはできない形なので、パスが渡った先からの攻撃を防ぐ守備を
考えます。

 次手でボールを持つであろうサイドの《赤》[Spr]・[Dri]は、このままならば
[Dri]は一手で《青》のペナルティエリアに突入することが(そしてシュートを
放つことも)できます。[Spr]なら、ボールを持って《青》の陣の最奥まで進み、
そこでパスの供給源になれれば、《青》がディフェンスラインを上げたとしても
オフサイドを気にせずに攻撃できるようになり脅威です(前方へのパスでなけれ
ばオフサイドにはならないので)。

ファイル 54-3.jpg

 とはいえ《赤》[Spr]の前進については、試合序盤にそれを牽制するために置いた
[Fig]コマが今も機能しています。不用意にフィールド角に入ってきたなら、
この[Fig]で寄せてしまえばいいのです。これで《赤》[Spr]からは、後方に下がる
以外の選択肢を奪うことができます。この場合、ディフェンスラインが下がった
ままになってしまうのも気になるところですが、そこは《赤》[Spr]の動きとの
駆け引きになるでしょう。
 そうなると、今ケアすべきは《赤》[Dri]の攻撃の方です。

 《青》は[GK]をペナルティエリア際に移動させて、《赤》[Dri]のエリア進入路を
塞ぎました。
 時間は前半25分に。

 
ファイル 54-4.jpg

 
 

●前半25分/第50手

 《赤》第50手です。
 パスを送った《赤》[Spr]・[Dri]からの攻め筋は、《青》のケアによって一旦
塞がれてしまいました。このままボールを移動させた上で改めてじっくり攻撃の
道を探ってもいいのですが、《赤》は目先を変えてみることにしました。

 手番はまずパスからのボール位置の確定からです。
 《赤》サイドにパスを送るのを「やっぱりやめて」、ボールを結局[Bal]に戻し
ます。
 そしてこんどは、近くにいる後方の[Spr]を移動、[Bal]に寄せました。
 時間は進めず。

 
ファイル 54-5.jpg

 
 これによって移動させた[Spr]は、次手で[Bal]からボールを受けられると同時
に、直進移動でまっすぐ《青》のペナルティエリアを狙えます。
 《青》はつづけて、自陣ペナルティエリアを守ることになりそうです。

 
 
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・21

 
 
前回よりつづき》

 
《第46手終了時》
ファイル 53-1.jpg

 
 ボールを持って逃げるように移動した《赤》[GK]ですが、《青》がすることは
もちろん、それを追ってすぐにまたシュートを放つことです。

 
 

●前半24分/第47手

 《青》は、直前に移動した《赤》[GK]に対して[Fig]コマがマンマーク移動、
そしてシュートを打ちます。
(《赤》[GK]へのマンマークによる追随は[Spr]コマでも可能ですが、こちらは
 マンマーク移動しても移動先がペナルティエリア外に出てしまうので、続けて
 サイコロシュートを行うためには[Fig]コマが動く他ありません)

ファイル 53-2.jpg

 
 《青》がまたサイコロを振ります。
 こんどはどうなるでしょうか……

ファイル 53-3.png

 1の目が出ました。見事ゴールです!

 時間は進んで前半24分に。
 前半24分、《青》3本めのシュートが得点になりました。

 サブボードにスコアが記録されます。
 (以後、得点状況が分かりやすいよう、サブボードにチームカラーを表示します)

ファイル 53-4.jpg

 
 得点後の試合再開は、選手位置はそのままで、失点した側のキックオフから
です。

 
 

●ゴール後のゲーム再開
  得点(ゴール)が生まれた時には、失点した側がセンターサークルの
 中央マスに任意の選手コマを移動させ、ボールキープ状態にしてゲームを
 再開します。

 ※すでにセンターサークル中央マスに選手コマがいる場合など特殊な
  場合については、こちらの《ルール補記・1》を参照してください。

 
 失点した《赤》が、キックオフするコマをどれにするか検討します。

 選手コマの位置はすべてそのままでのゲーム再開となるので、キックオフする
コマの選択次第で、ただちに攻撃チャンスを作り出したり、崩れた守備のバラ
ンスを整えなおしたりもできます。

 すぐにシュートチャンスを作ってチャレンジすることも可能です。
 《青》が試合開始時にした方法をそのまま真似て、[Spr]コマでキックオフして
一気にペナルティエリア内に突入、サイコロシュートに持ち込めば、1/6の
確率で同点のチャンスが得られます。失敗すればそのまま相手にボールが渡る、
連続性の無い一発勝負ですが。

 考えた末、《赤》は勝負を焦るのではなく、じっくりと攻撃を作っていくこと
を選択しました。
 まずは、守備の流れで後方に下がりすぎてしまった[Bal]コマを、これを機会と
高い位置に戻しておくことにしました。

 
ファイル 53-5.jpg

 
 この状態で、次回《赤》の手番からゲーム再開となります。

 
 
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・20

 
 
前回よりつづき》

 
 《赤》がボールを奪い、自陣最終ラインの位置まで下げました。
 ふつうならばボールキープのための安全策でしょうが、それを狙っている
《青》の選手コマがひとつ、すぐそばに控えています。
 《赤》ゴール前での攻防が始まります。

《第44手終了時》
ファイル 52-1.jpg

 
 

●前半23分/第45手

 《青》の第45手から。
 第43手で《赤》最終ラインにじわりと迫っていた[Fig]コマが動き出します。

 前進して《赤》最終ラインに挑みかかった《青》[Fig]が、競り合いによって
《赤》[GK]に迫ります。
 そしてボールを奪うと、そのまますぐにサイコロシュートを試みます。

ファイル 52-2.jpg

 
 《青》がサイコロを振ります。
 1の目が出ればゴール=得点です。

ファイル 52-3.png

 シュートは失敗です。
 時間は前半23分に。
 《赤》の[GK]にボールが渡り、《赤》の手番となります。

 
 

●前半23分/第46手

 [GK]がボールを得て自分の手番になった《赤》ですが、事態は特に好転して
いません。
 [GK]が移動可能などの位置に動いても(また隣接する[Fig]がボールを受けて
動いても)、状況は《青》の[Fig]または[Spr]が必ずボールを奪い再度シュート
できる形になっているからです。
 リプレイ第9回で自分が《青》に対して仕掛けたことを、転じていま自分が
やられることになってしまいました。
 前線に居座る[Fig]コマの厄介さを、《赤》もここで体感しています。

ファイル 52-4.jpg

 
 こうなっては、以前の《青》と同じように対処するほかありません。

 すぐに次の次のシュートを避けることはあきらめ、とにかく延々と連続シュー
トを受ける事態になるのを防ぐことです。
 しかも以前の《青》の場合より状況はさらに悪く、自陣ペナルティエリアは
ほとんどのマスが、事実上《青》[Fig]コマの足が届く状態にあります。これは、
ペナルティエリア内を固めるいくつもの味方のコマが、《青》[Fig]が競り合い
をする「足がかり」として災いしてしまっているためです。

 有り得るだろうさまざまな動きから考えるに、《赤》はどうやら、少なくとも
2次攻撃(2本のシュート)までは甘んじて受けることを覚悟しなければならない
ようです。
 被シュート2本に留める手があったことは、この状況からすればまだ幸運だった
かもしれません。

 とにかく《赤》がやるべきは、2~3手かかってでも、自チームの[GK]と
他の味方コマから、厄介な《青》[Fig]を遠ざけることです。

 結果、《赤》の動きはこうなりました。
 時間は進めず。

ファイル 52-5.jpg

  この位置に[GK]が移動すると、《青》がまたすぐにボールを奪ってシュートする
ためには[Fig]コマのマンマーク移動で《赤》[GK]を追わなければなりません。
 結果として《赤》は、もう1本のシュートを受ける代わりに、次手での[GK]コマ
の逃げ先を得ることができるわけですが……

 
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・19

 
 
前回よりつづき》

 

●前半21分/第42手

 《赤》の手番から続きます。
 第42手、《青》が2つの[Dri]間でパス交換しようとするのに対し、《赤》は
[Bal]を動かします。右サイド[Dri]の進路を塞ぎつつ、ボール奪取することで
パス交換を妨害しました。
 そして、すぐまた奪い返されるとは知りつつも、一応はと、前線の[Dri]に
パスを送ります。
 時間は進めず。

ファイル 51-1.jpg

 
 

●前半22分/第43手

 対して、《青》の第43手。
 《青》はまず当然の対処として《赤》[Bal]からボールを奪い、パス交換を
中断させます。
 そして続く指し手として、このような動きをとりました。

ファイル 51-2.jpg

 前線の[Fig]が競り合い+移動で前進。ペナルティエリアに進入します。
 時間は前半22分に。

 この動きは、《赤》にとってはちょっと意外なものでした。
 てっきり、《青》は《赤》[Bal]に接する[Mov]または[Dri]が移動してボー
ルキープを図ると思っていたからです。

 
 

●前半22分/第44手

 ならばと、《赤》は[Bal]で再度ボールを奪って斜め後方、自陣最後尾の密集
に移動、相手のマンマーク移動を警戒して味方の[Fig]にボールを渡します。
 時間は進めず。

ファイル 51-3.jpg

 この時、直前の《青》[Fig]の動きにそれほど注意を払っていなかったことが、
ここから《赤》を窮地に追い込むことになります。

 
《第44手終了時》
ファイル 51-4.jpg

 
《つづく》