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『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・18

 
 
前回よりつづき》

 
《第38手終了時》
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●前半20分/第39手

 《青》の第39手。中盤のせめぎ合いです。
 《青》はボールを守ることを考えると、前回に示したような《赤》[Pas]への
警戒は保ったまま、《赤》[Fig]が競り合いを駆使してボール奪取に来るのを
防いでいきたいところです。

 《青》は、[Dri]にボールを持たせたまま斜め後方に一マス移動させました。
第37手の検討時には確実にボールを失う動きでしたが、いまはもう状況が変化
しています。
 時間は前半20分に。

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●前半20分/第40手

 一手ではボールを奪いきれない形ですが、《赤》はそれでも《青》[Dri]を
追います。
 [Fig]で競り合って移動、《青》[Dri]に肉薄してひとまずボールを奪取。
 時間は進めません。

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●前半21分/第41手

 [Dri]が《赤》[Fig]に寄せられた《青》は、その[Dri]ですぐにボール奪い返
し、タッチライン際へ移動。さらに逆サイドの[Dri]へとパスを送ります。
 パスが通れば良し。パスが通らなくても、ドリブルで相手ペナルティエリアへ
の突入を狙える形です。
 時間は前半21分に。

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 しかし……
 《赤》が[Bal]で図のように妨害に来たら、一転《青》はピンチに陥って
しまいそうにも見えます。

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 《青》には何か考えがあるのでしょうか。

 
 
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・17

 
 
前回よりつづき》

 
《第35手終了時》
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●前半18分/第36手

 《赤》の第36手。相手のボールホルダーをさらに追います。
 直前に右に寄せた[Bal]をまた移動させ、ボールを持つ《青》[Mov]に隣接、
マークします。
 性急にボールを奪うのではなく、じわじわと相手を囲い込んでいく守備の形
が整いつつあります。
 時間は進めず。

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●前半19分/第37手

 《青》の第37手。
 《青》、気づけばかなり追い込まれた形になっていました。

 [Dri]がボールを受けて移動しても、移動できる先はすべて《赤》が一手で
ボールを奪うことができてしまいます。

 [Mov]がボールを持って逃げても、移動先の選択肢はほぼ無い状態。左サイド
(《青》主観)の《赤》[Spr]が後方に下がってくれば、粘っても数手で追い詰
められてしまうでしょう。

ファイル 49-3.jpg

 
 そこで《青》は、こんな策を採ります。
 [Mov]から敢えて[Dri]にボール渡した上で、[Dri]はそのままに[Bal]を一歩
前進。
 するとどうなるでしょう。

 《赤》としては、[Pas]が労せずしてボールを奪えるものの、そこからどこに
移動しても、すぐにボールを奪い返されてしまう態勢になります。
 《青》[Bal]が移動してしまったため、前線の[Fig]が競り合いで近づいて
サポートすることもできません。

ファイル 49-4.jpg

 ※[Pas]がボールを奪ってどこに移動しても、すぐにまた奪われてしまう

 
 
 敢えてボールを晒すことで相手がやりにくい状態を作る、《青》のなかなか
うまい一手です。
 時間は前半19分に。

 
 

●前半19分/第38手

 《赤》の第38手。
 《赤》は仕方なく、ここでボールを慌てて奪うことはせず、前線の[Fig]を
《青》[Pas]に寄せておく対応に留めました。
 時間は進めず。

ファイル 49-5.jpg

 中盤での攻防がまだ続きそうです。
 
 
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・16

 
 
前回よりつづき》

 
《第33手終了時》
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●前半17分/第34手

 《赤》の第34手。
 まず急ぐ守備を考えてみると、《赤》[Pas]が、直前に動いた《青》[Mov]に
マンマーク移動で追従、ボールを取ることも可能です。しかしそれでは完全に
ボールを奪いきることはできません。
 どうやら一手では攻守交替はできない……ということで、ここからありえる
《青》の攻撃を考えてみます。

・ボールの位置と《青》[Pas]の位置が離れて連携が失われたことで、
 [Pas]からのパスによる攻撃は、無くなった状態にあります。

・ボールを持った[Mov]は、ボールの無い状態と異なり1マスずつしか動けない
 ので、「[Mov]がペナルティエリアに入ってサイコロシュート」ということも
 すぐにはありません。

・また、[Mov]からボールを受け取ることができる[Dri]は、ペナルティエリア内
 への進路を塞ぐ位置に《赤》[Fig]がいるため、この[Dri]による「ペナルティ
 エリア突入 ~ サイコロシュート」の攻撃もありません。

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 ……つまり今の《青》に速攻は不可能ということで、《赤》は遅攻に備える
守備をします。

 [GK]とその前の[Fig]コマ2つは、《青》前線の[Spr] [Fig]を牽制しつつ
さらに右サイド《青》[Dri]のペナルティエリア進入路を塞ぐ状態にあり、
コマ間の連携もしっかり取れているこの形は動かしがたく思えます。
 左サイドの[Spr]も、こちらは左サイド《青》[Dri]の進路を塞いでおり、
動かしてしまうのはうまくない感があります。動かすならば、これらよりも
前方のコマでしょうか。

 結局、[Bal]を右移動して、右サイドに睨みを利かせておくことにしました。
 時間は進めず。

ファイル 48-3.jpg

 
 

●前半18分/第35手

 《青》の第35手。
 遅攻の形を作るために、《青》主観の右サイドで動きをつけ始めます。

 前線の[Fig]を前方に移動 ~ そして《赤》[Spr]と競り合いして位置を入れ
替えました。
 狙いは、後でこの[Fig]、あるいは右サイドの[Dri]でボールを受けて、そこ
から攻撃していくこと。この手はそのための第一歩です。
 時間は前半18分に。

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 さて、《青》はここから有効な攻撃を繰り出せるでしょうか。

 
 
《第35手終了時》
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《つづく》

 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・15

 
 試合時間が15分経過したところで自由布陣プレイの紹介
その他いろいろ挟んだりもしましたが、ここからまたしれっと再開です。

 
 
前回よりつづき》

 前半15分が経過して、試合はここまで互いに仕掛け合いがありつつも双方
無得点。

 シュート数はここまで、
  《青》1
  《赤》3
 ……となっています。

 
《第29~30手の動き》
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 直前の第29~30手では、ハーフウェイライン付近でボールキープした《青》が
味方選手集団に[Pas]を寄せて連携し、《赤》は「そうはさせじ」と《青》[Pas]の
移動を、こちらも[Pas]で追ってチェックしました。

 
 

●前半16分/第31手

 《青》の第31手。
 攻め手を探る《青》としては、ボールを保持しながら遅攻を狙いたいところ
です。

 しかしその前に、《青》には対処しておかなければならないことがあります。
直前の《赤》は《青》[Pas]の移動に意識をとらわれ過ぎたためか、《青》[Pas]を
[Pas]で追いかけていましたが、実はここでは《赤》《青》双方がミスともいえる
手を指してしまっていたのです。

 《青》のミスとは、第29手の[Pas]の移動です。
 これで4つのコマが一列になって、一見、どのコマにもボールを受け渡せる
良い態勢をとったように見えますが、実はこれは、簡単に相手へボールを渡して
しまう行為だったのです。
 問題は、列になった4コマにくっついて位置する《赤》の[Fig]コマです。
 もし《赤》がここですかさず[Fig]コマの「競り合い」能力を活かしていれば、
《赤》は下図のように連続で「競り合い」をするダイナミックな動きで すぐに
ボールを奪って攻勢に転じることができたのです。

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※「競り合い」を繰り返して《青》[Dri]に接近、ボールを奪い、一歩移動して
 すぐにボールを味方の[Dri] → [Spr]と渡す ……ということができた!

 
 一方の《赤》のミスとは、この《青》のミスを見落としてしまったことです。

 この時点で自分がミスしていたことに気づいた《青》は、とにかく改めて
ボールキープを確かにするために一手を使います。
 行うべきは、ボールを持つ[Dri]と《赤》[Fig]との間に再び空間を作ること。
 そのためには、列になった4コマのどれを動かしても良いのですが、《青》は
ボールを持つ[Dri]の位置を移すことにしました。これは、《赤》が[Bal]を
横移動させて[Dri]に寄せてくるのを防ぐ意図も込めた手です。
 時間は前半16分に。

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●前半16分/第32手

 《赤》の第32手。
 直前の《青》の手を見て、《赤》もようやく、自分が一気に反撃に転じられる
チャンスを見落としてしたことに気づきます。
 失策ですが、悔やんでばかりもいられません。次の守備を模索します。

 《青》が[Dri]を集団から離したことで、今から《赤》[Fig]を動かしても
ボールを奪いきることは難しくなりました。孤立した[Dri]を追い回すことは
できるでしょうが、たとえマンマークを駆使しても 広い空間のある場所で
ボールを持った[Dri]を追い詰めるのはかなり困難です。
 《青》[Dri]のチェックをしておいた方がいい、とは思えますが、ただちに
ボール奪取できないならば、[Fig]でチェックしてその位置を下げてしまうのは
得策ではないと考え、もういちど[Pas]を動かして[Dri]をチェックしました。
この後《青》[Dri]がその場に留まれば、[Bal]と連携してのボール奪取が可能に
なり、《青》にプレッシャーをかけられます。
 時間は進めず。

 
 

●前半17分/第33手

 《青》の第33手。
 [Dri]のボールキープを支えるため、[Mov]を前に出して[Dri]からボールを
受けました。
 これを一手でチェックできる《赤》のコマは無く、《青》は攻撃の起点が少し
前進した形です。
 時間は前半17分に。

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 ……ということで、一手の意図とその裏にあったミス、その回復を追って
今回は終わりです。

 
 
《第33手終了時》
ファイル 46-5.jpg

 
 
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・14

 
 
前回よりつづき》

 
 《青》の攻勢。左サイドで[Dri]が《赤》ペナルティエリアに狙いを定める
中で、《赤》の手番から続きます。

 
《第27手終了時》
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●前半14分/第28手

 《赤》の第28手。
 《青》の攻め方を考えてみると、ボールを持っている《青》[Dri]は現状、
直接《赤》ペナルティエリアに入り込むことはできません。他ならぬ味方の
[Spr]コマがその進路上にいるからです。しかし[Dri]自身がエリア内に進入
できなくても、エリア手前に進んで[Spr]にボールを渡してしまえば、そこから
すぐにサイコロを使ったシュートを放つことができます。確実に相手守備を
崩すような効果的な攻撃ではなく、一発に賭けるギャンブルではありますが、
初手からシュートを打ってきた《青》の性格を考えれば、これをやってくる
可能性は十分にありそうです。

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  ※《青》[Dri]が[Spr]にボールを渡してシュート……の例

 
 《赤》はここで、このように対応しました。

ファイル 40-3.jpg

 長くペナルティエリアに居座っていた《青》[Spr]をエリア外に押し出すこと
で、[Dri]突入からのシュートを阻止しつつ、守備陣形はそれほど乱さない動き
です。
 時間は進めず。

 

●前半15分/第29手

 これを受けての《青》第29手。
 速攻は防がれましたが、それはどうということはありません。
 じっくり攻めていくべく、[Pas]を移動させて左サイドの連携を強めます。
 時間は前半15分に。

 
 

●前半15分/第30手

 《赤》の第30手。
 移動した《青》[Pas]を、こちらも[Pas]で追います。
 相手に隣接してフリーでない[Pas]は攻勢時に活かすことができませんが、
相手にもそれを強いることで互いに[Pas]の特性を活用させない、潰し合いを
続ける格好です。
 時間は進めず。

 
ファイル 40-4.jpg

 
 
 試合開始直後を除けば、これまでチャンスを得られていない《青》ですが、
ここから得点機を作っていけるでしょうか。

 
《第30手終了時》
ファイル 40-5.jpg

 
 
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・13

 
 
前回よりつづき》

 《赤》が守備網を作っていく中で、《青》が攻撃の手を探っている状況から
続きです。

 
《第24手終了時》
ファイル 39-1.jpg

 
 

●前半13分/第25手

 《青》の第25手。
 第24手で《赤》が前線の[Fig]を下げて対応してきたのは、《青》にとっては
少し予想外でしたが、これはそれほど問題ではありません。

 右サイドにいる[Mov]を下げて、《赤》[Fig]から改めてボール奪取した[Bal]
からボールを受けます。
 時間は前半13分に。

 
 

●前半13分/第26手

 これに対して《赤》は、これ以上この中盤のエリアでボールを争うことは
しません。もとより、この場で《青》がボールキープできることは承知して
いましたので。

 ここでやるべきことは、ボールキープした《青》が仕掛けてくるであろう
攻撃を予測して、それに備えることです。
 まずは危険度の高いところからということで、初手から自陣ペナルティエリア
にずっといる《青》の[Spr]を改めて[GK]でケアします。
 時間は進めず。

 
ファイル 39-2.jpg

 
 

●前半14分/第27手

 《青》の第27手。
 ボールをキープしたところで、《青》の攻撃が始まります。
 《青》は、まずは攻撃の起点を左サイドの[Dri]と定めました。[Mov]が
あらためて[Dri]に隣接し、ボールを渡します。
 時間は前半14分に。

ファイル 39-3.jpg

 [Mov]が中継役となって、[Bal]から[Dri]へとボール運んだ格好です。
 《青》[Dri]が、味方[Spr]のいる《赤》のペナルティエリアへの突入を
伺う形ができました。

 
 
《第27手終了時》
ファイル 39-4.jpg

 
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・12

 
 
前回よりつづき》

 《青》が攻撃に転じるに向けて、安全にボールキープしようとしています。
 その流れの中でボールを受けた[Pas]に対して《赤》の[Pas]が寄せて、
いちどボールが《赤》[Pas]に渡った……というところから今回の続きです。

《第22手終了時》
ファイル 37-1.jpg

 
 

●前半12分/第23手

 《青》の第23手。
 まず、直前に《赤》[Pas]によって奪われたボールはすぐに奪い返すことが
できます。そして、その[Pas]が《赤》の[Pas]を避けて安全にボール保持する
動きを検討します。

 《赤》の追随を受けない形でのボールキープをすぐに手早く行うには、
[Pas]を他の味方コマと隣接・連携させるのが有効です。隣接していれば、
より安全な方へとボールを受け渡すことができるので。
 現在の状況で、一手で[Pas]との連携ができるのは、左右やや後方にいる
[Fig]と[Bal]です。どちらを連携させるにしろ、動くべきは[Pas]かもう一方か、
という点も考えどころでしょう。
 それぞれの場合を見てみましょう。

 
ファイル 37-2.jpg

 [Pas]が[Fig]に寄せて隣接しても、[Fig]には《赤》[Dri]が隣接している
ので、これはうまくありません。
 [Fig]が動いて[Pas]に寄せれば、問題なくボールキープはできそうです。
しかし《青》としては、[Fig]が動くことで、《赤》の[Dri]と[Spr]の進路を
塞ぐ「蓋」が失われてしまうことが気になりました。もしかするとこのことが、
後で《赤》の攻勢になった時に危険を生んでしまうかもしれません。

 [Pas]が[Bal]に寄せた場合。移動からそのまま[Bal]にボールを渡してしま
えば《赤》[Pas]からのチェックを防ぐことはできますが、《赤》は前線の
[Fig]を下げれば[Bal]にプレッシャーをかけられます([Bal]の方から[Pas]に
寄せた場合も、《赤》[Fig]によるチェックが可能なのは同じですね)。
 《赤》にしてみれば、前線中央にフリーで構えるこの[Fig]コマは、後で攻勢に
転じた時に重要な役割を担わせたいところでしょう。しかし、このコマは現在
《青》の陣のオフサイドラインを越えた位置にいます。この機会にひとまず
位置を少し下げておこう…と《赤》が考える可能性はじゅうぶんにあります。

 《青》は考えて、[Pas]を動かして[Bal]と連携させることにしました。
 移動した[Pas]が、《赤》[Pas]からボールを奪い、そのまま隣接した[Bal]に
受け渡します。
 時間は前半12分に。

ファイル 37-3.jpg

 
 

●前半12分/第24手

 《赤》の第24手。
 《赤》は《青》が考えた通り、前線の[Fig]を後方に下げて《青》[Bal]を
チェックに行きました。

※図・《赤》[Fig]を後方に下げ、ボール奪う
ファイル 37-4.jpg

 これは守備の効果よりもむしろ、後のためにオフサイドライン手前に位置を
移しておくことが《赤》の目的です。
時間は進めず。

 
 
《第24手終了時》
ファイル 37-5.jpg

 
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・11

 
 
前回よりつづき》

 前半11分、《赤》の連続シュートをしのいだ《青》が、[GK]から[Pas]へ
ボールを渡そうとしています。こんどは《赤》の守備です。

《第21手終了時》
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●前半11分/第22手

 《青》の[Pas]に対して《赤》は、こちらも同じ[Pas]が唯一プレッシャーを
かけられる位置にいます。しかし、双方[Pas]コマは他の味方コマと連携して
いない(隣接していない)状態にあり、《赤》が[Pas]で寄せてもすぐにボール
を奪えるわけではありません(移動してからのボール奪取では 次手ですぐまた
奪い返されることになるので)。
 《青》の手も、それを見越してのものでしょう。多少《赤》コマに追い回され
ても[Pas]はボールキープできるだろう、という考えです。

 そして、《赤》第22手。
 ここまでを踏まえての《赤》の守備開始アクションですが、《赤》は結局、
まず自らの[Pas]を相手[Pas]に寄せることを選択しました。
 時間は進めず。

ファイル 34-2.jpg

 《青》[Pas]をただちに抑え込むことはできなくとも、守備を組み立てていく
ためには相手[Pas]を追えるコマが1つ以上必要だという考えからです。
(ここでボールを奪う行為は無意味なようですが、一応行っておけば そこは人間
どうしの対局、相手にいつどのようなミスが出るか分からないものです)
 また差し当たって、《青》の前線の[Spr]が下がって[Pas]と連携することを
防ぐ効果もあります。

ファイル 34-3.jpg

 
 《青》は次手から 奪われたボールを[Pas]に奪い返した上で、《赤》の[Pas]を
避けて安全にボール保持する動きを検討していくことになります。

 
 
《第22手終了時》
ファイル 34-4.jpg

 
 
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・10

 
 
前回よりつづき》

●前半10分/第20手

《第20手終了時》
ファイル 33-1.jpg

 
 《赤》による、サイコロ判定シュートの連続攻撃が行われています。
 いちど判定に失敗しても、すぐまた次のシュートを放つ《赤》。
 さてそのボールの行方は?

 
 《赤》がまたサイコロを振ります。

ファイル 33-2.png

 
 《赤》には痛恨ですが、今回もシュートは失敗。得点できませんでした。

 《青》[GK]がボールを持ち《青》の手番です。

 

●前半11分/第21手

 《青》第21手。
 《青》としては、一連の攻撃で失点とならず一安心です。直前の指し手で
備えておいた甲斐がありました。
 《赤》の攻撃の手から逃れるためにここで《青》がとるべきアクションは、
[GK]を図の位置に移動させることです。

ファイル 33-3.jpg

 《赤》が[Mov]を使ってさらに《青》[GK]を追ったとしても、上図のように
《赤》[Mov]はペナルティエリアの外に出ることになります。
 そのため、「ボール保持者を追う → ボール奪う → そのままシュートする」
……という連続攻撃はここで途切れることになるのです。
 《赤》がパス妨害のためだけに[Mov]を[GK]に寄せてきたなら、《青》は
次手で[GK]を一歩後退させてしまえば、もう《赤》はすぐにそれを追うことは
できません。

ファイル 33-4.jpg

 
 以上のことから《青》は第21手として、[GK]を《赤》[Mov]の背後に移動させ、
そのまま[Pas]とパス交換をします。
 時間は前半11分に。

ファイル 33-5.jpg

 《赤》としては、あわよくば3度め以降のシュートも狙っていましたが、
《青》の冷静な対応で、そこまでは至りませんでした。

 ~続きます。

 
《つづく》

 
 
 

『サッカー戦術をボードゲームで表現できるか?』対局リプレイ・9

 
 
前回よりつづき》

 前回、《赤》はペナルティエリア外からのシュートを餌にして《青》[GK]を
ゴール前に釣り出し、そこを狙ったボール奪取でただちにサイコロ使用のシュート
にチャレンジしました。
 今回はそのシュート判定からです。

 
《第18手のシュート》
ファイル 32-1.jpg

 
 《赤》がサイコロを振り、1の目が出ればゴール=得点です。

 
ファイル 32-2.png

 
 シュートは失敗。
 《赤》は時間を進めることはなく、前半9分のままです。
 《青》の[GK]にボールが渡り、《青》の手番となります。

 《青》としては、ただちに[GK]を安全な場所に移動させて攻撃に転じたい
ところです([GK]以外を動かす、という選択はあり得ません。[GK]を移動させ
ない限りは、《赤》は得点が入るまで何度でも「ボールを奪ってシュート」を
繰り返すだけのことだからです)。
 しかしすぐに、それができないことに気づきます。

 この手番で[GK]がペナルティエリアのどこに移動しても(または傍の[Fig]に
隣接してボールを渡しても)、《赤》は[Fig]か[Mov]、または[Mov]の「マン
マーク移動※」で《青》[GK]を追いかけ、ふたたびペナルティエリア内での
シュートができる状況になっているのです。
 どうやら、ここまで折り込んでの《赤》のプランだったようです。

 
《この時点で《赤》[Fig]&[Mov]がフォローしている範囲》
ファイル 32-3.jpg

※マンマーク移動
 自選手コマが隣接した状態の相手選手コマが移動した時、直後の手番で
 通常のコマ移動に代わり、隣接の自選手コマでそのまま相手の移動コマ
 を追いかけることができる特殊な移動ルール。

 これを用いると、そのコマ本来のルールでは不可能な位置への移動が
 できる。

 
 こうなると、《赤》の2度めのサイコロ判定シュートは避けられません。
それならば、このシュートで失点した場合はもう仕方がないと割り切って、
シュート失敗の幸運に備えた行動をとっておくべきでしょう。
 つまり、2度めのシュート失敗でボールが自[GK]に渡ったときに、またすぐ
《赤》にボールを奪い返され3度めのシュートを浴びる――という事態を
避けられる位置取りを、この時点で[GK]にさせておくことです。

 

●前半10分/第19手

 《青》の第19手。
 連続シュートを浴びるのを避けるための[GK]移動先として、《青》は
図の位置を選びました。

ファイル 32-4.jpg

 そして、最前線の[Spr]に長いパスを試みておきます。
 すぐにまたボール奪われることは確実な状況なので無駄な行為ではあるの
ですが、《青》としては一応念のため、といったところです。
 時間は進行して前半10分になります。

 

●前半10分/第20手

 《赤》第20手。
 当然、《赤》はすぐに想定していた連続攻撃を行います。
 《青》[GK]の動きに追随するため[Mov]にマンマーク移動させ、そのまま
ボールを奪うとただちにシュートします。

 
ファイル 32-5.jpg

 選択するのは、もちろんサイコロによるシュートです。
 果たしてこのシュートはゴールとなり、《赤》の連続攻撃を実らせるでしょうか。

 
 
《つづく》